4月の本棚 ■桜が満開。
『セクシーボイスアンドロボ』◆黒田硫黄◆小学館(IKKIコミックス)◆ 一覧へ戻る
主人公は14歳の林二湖(はやし・にこ)。将来の夢を叶えるためにテレクラのサクラのバイト中。
ニコの夢はスパイか占い師になること。
ニコに騙されつつ、良き相棒となっていく男・須藤威一郎、通称ロボ。
ニコの才能に惚れ込み、仕事を依頼する謎の爺さん。
荒々しいタッチで男と女、オトナとガキの繊細な関係、表情をばっちり描いている。
「IKKI」第1号〜6号まで連載された作品に1作を描き下ろし。特製ステッカー付き!
しばらく本屋に行かなかったんで、この本が出版されていたことを知らなかった。
もうちょっと早く買っていれば複製原画プレゼントに応募出来たのにー。
あぁ、私も「コードネームはセクシーボイス!」なんてキメてみたい。
『黄色い本』◆高野文子◆講談社(アフタヌーンKCデラックス)◆ 一覧へ戻る
私の大好きなコミック作家・高野文子さんの4つの掌編。
著者の作品は時間をかければかけるほど、その良さが倍増する。誰もが見落としてしまい
そうな日常を著者は丁寧に愛情を持って表現する。
この本を読むと自分でも気づかなかった動きを発見して、思わずにやりとしてしまう。
こんなに人の営みというものを細かく表現出来る作家さんを私は知らない。表題の「黄色い本」には本とともに成長する女の子が登場する。
本好きにはたまらない一冊。装丁はもちろん黄色。
『COWA!』◆鳥山明◆集英社(ジャンプ・コミックス)◆ 一覧へ戻る
鳥山明は10年くらい前に百貨店の美術館で開催されていた原画展に行ってから、ずっと私から
遠ざかっていた。テレビの中で自由に動き回るキャラクターが一枚の紙の中に張り付いているのを
見てもなんの感動もなかったし、それまで好きだったのがちょっと…という感じになっていた。
『COWA!』はオバケと人間の物語。
おばけの国でオバケ風邪が流行し、その特効薬を取りに行くのがこうもり岬のオバケ「パイフーと
アーポンとホセ」。途中人間の街を通らなくてはいけない。いくらいいオバケだと言ってもオバケを
嫌う人間もいる。そして登場するのがオバケの街の近くに住む丸山さん。彼は昔「活火山」という
相撲取りだった。
助け合いながら次第に絆を深めていくイタズラっ子のオバケたちと無愛想な丸山さん。
巻頭のカラーページは本当に素晴らしい。私が滅多に使わない(使えない)ような色を使い、
オバケたちの世界をファンタジックなものにしている。定価476円。この10倍だしても
いいから全巻カラーの1冊を作ってくれないだろうか。