チュニジアの旅-1

以前アフリカ北部を陸路モロッコからエジプトまで旅しようと、スペインのアルジェリア大使館でビザを取り、モロッコのウジダからヒッチハイクでアルジェリアの国境を超えたのは超えたのですが、不幸にも入国管理官の虫の居所が悪かったのかあるいは悪くしたのか、入国を拒否されてしまいました。
それ以来チュニジアは、時折脳裏に浮かんでくる国でした。

最近は航空券の価格が割安になり、北アフリカも例外ではなくなりました。特に冬季は一段と安く、昨年11月はイタリア往復がアリタリア航空で8万円台、チュニジアはそれに5千円増だったので、北イタリアを回った後、憧れのチュニジアに飛んだのです。

チュニジアについては、出国前に調べてみましたが、アジアや欧米諸国と比べて意外と情報が少ないのには驚きました。
特に、役に立ちそうなホテル情報は少なく、唯一入手できたのは通称「LP」と呼ばれる英文の「ロンリープラネット」のみで、それも一昔前のものでした。
地図は私にとって最も頼れるものの一つですので、イタリアで捜して買い求めました。

ミラノ発のアリタリア機は定刻よりも遅れて離陸し、チュニジアの首都チュニスに着陸したのは、まさに太陽が沈まんとする頃でした。
チュニジアは、アルジェリア、モロッコと共に「マグレブ」と呼ばれ、それは「陽の沈む土地」を意味するそうです。

入国に際しては荷物の検査もなく、全く順調に進みました。
かってはフランスの植民地だった関係上か、フランス語の通用度がかなり高いです。と言っても、せめて挨拶は現地語でしたいものです。私が覚えていたのは「サアレーコム(今日は)」 と 「シュクラン(有難う)」で、前者はエジプト方言だと帰国して知りましたが、それでも十分通じました。

両替を済まし空港の外に出ると、そこはもう夕闇に包まれていました。
知らない町には基本的に、日暮れまでに着くようにしているのですが、日に一便の飛行機だけはどうしようもありません。錆びついたフランス語を思い出しながら、市の中心部に行くバス便を聞くと、90円弱で行けるとのこと。

バスを待っていると、やはりというか白タクの誘い。値段を聞くと「5ドル」との返事。辺りも暗くなったので、一瞬乗ろうかな?と迷ったのですが、しばらくするとバスが来たのでそれに飛び乗りました。ちなみに、帰国時に空港まで利用したタクシー料金は2.2ディナール(約2.1ドル)でした。
                                                 

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