☆メキシコ、台湾、中国、インドとの商売について
最初はメキシコから商品を輸入する仕事を始めました。
以前にも何回かメキシコに行き、通算の滞在日数は1年も超えていて、ある程度はメキシコ人の気質を理解しているつもりでした。
よく言われる「でわ、また明日!(アスタマニャーナ)」の精神?です。
でも商売となると、もう少し期日を守るのではないかと思っていましたが、その期待は見事に裏切られました。
日本の場合は、連休とか四季があり売れる時期が決まっているので、納期を守らない業者は直ぐにつぶれてしまいます。
ところがメキシコでは、日常生活でも商売でも、期日を守る人は極めて少数です。
こんなことがありました。
メキシコシティにいる女友達(メキシコ人)の家庭を訪れていたとき、彼女達が「今からクエルナバカにいる別の女友達の家に行こうか?」と聞いてきたので、二つ返事でOKしました。
すると、着替えなどの準備をするので「少し待って(un
momento)!」ということで、待つことにしました。
どれくらい待ったと思いますか?
驚かないでくださいよ。なんと出かけるまでに「二時間」待たされました。「少し待って!」が「二時間です」
メキシコで悟りました。メキシコ人のいう「少し」とか「明日」とかは、彼らの間では限定的な意味はあまりないということを。
実は商売でも、こういった感覚のメキシコ人がなんと多いことか。
商売を始めた当初は、よく「いつまでに出来あがるか?」と聞いて、その後に「間違いないか?」と念を押していました。ところが、念を押して「間違いない」という返事をもらっても、納期は守られません。
今では念を押すのは稀です。というのは聞くだけ野暮で、ほとんど意味がないのです。「期日を守る」ということが身についていないので、聞くのは時間の無駄だけでなく、(彼らの)礼儀に反している?のです。
その後台湾、中国、インドとも商売をするようになりましたが、「納期」に関しては彼らもあまり守りません。
従って、日本で注文を受けて、上記の国の人に発注するときはいつも緊張しますし、頻繁に連絡をとらないと安心できません。
もっとも、こちらからメールなどで問い合わせても、直ぐに返事が返ってくることは少ないですが........。
という訳で、ただ単に「工賃が安い。価格が安い」というだけの理由で上記の国々から輸入しようとする方はそこのところを充分に勘案してから始めてください。
さらには、品質上の問題もあります。
品質に関する、日本人と彼らとの基準には相当の開きがあります。それを修正していく作業がまた大変です。
その上、要点を掴むのが苦手な人が多いようで、いい加減に聞いては仕様を自分勝手に変更してしまいます。
前の台湾の担当者は、英語もコンピューターも相当な腕(私など彼の足元にも及びません)でしたが、残念ながらミスの連発でとても苦労しました。
日本でも最近は小さい頃から英語を学ばせようとしていますが、その前に「聞く力」と「物事を論理的に考える力」をつけさせるようにすることの方がもっと大切だと思います。
いくら英語が上手くなっても、要点を掴むことが出来なければ、無用の長物です。
「語学ができるから仕事ができる、テストで高得点をとるから仕事ができる」という論理は、必ずしも正解ではありません。
テレビでは有名な何とか大学の教授、評論家や政治家が出てきて討論(らしきもの?)していますが、全く討論になっていないことがしばしばです。
いい大人が夜中に集まって、「朝まで井戸端会議」をやっているなんて何と馬鹿げたことでしょう。
彼らにはもっと「聞く力、即ち要点を把握する力」をつけてから公の場に出てきてほしいと思っています。質問の答えになってない発言がいかに多いことか。こんな討論の仕方では、日本の将来を担う若者を、世界に通用する人材に育てることが出来ません。
先ず、教育者の質を上げなければなりませんね。
話がとんだ方向にいきましたが、これも国を思う気持ちからと許してください。
幸運をお祈りいたします。