| 農家における安全生産の難しさJ | TOKYO X物語 TOPへ | ||||||
| 現在は、肉中の抗生物質残留は法律で規制されている。従って検査も厳しく行われ、農家でも徹底され、このような肉は廃棄されるので、豚肉中に残留はない。 子豚の餌は、高たんぱく質で飼料添加物が入り高価である。その餌をわざわざ肥育豚に使って事故が起こったのは、病気で死ぬ豚をなくすためだった。 豚の肥育においては、現在、治療薬を含めて少なくとも休薬期間30日を守るよう指導されており、そうすれば、残留はない。 安全性のために抗生物質など添加物を一切なくしたい、生産農家も思いは同じだ。しかし、生産現場では子豚の時期は病気に弱く、肺炎や細菌性下痢などで成長が止まり最悪の場合は死亡する。そうなれば、利益が減り、経営が成り立たなくなる。価格競争の中で、蜜飼いは簡単にはなくせない。予防薬を使わざるを得ないのが実態でもある。 抗生物質等を餌に入れないで飼育をした例はある。私たちも経験したが、畜舎が新しいうちは病気は少なく、問題はなかった。しかし、畜舎が古くなると、確実に子豚の病気が増える。病気になると治療が必要で、同じ薬を使うことになる。つまり、生産効率を追い求めるかぎり同じことだ。抗生物質に代わる安価で効果のある代用品は今はない。 そうであれば、効率を犠牲にし、ヒトの手間をかけ病気を防ぐしかない。その結果、果たして再生産できる生産物価格で売れるかどうかなのだ。つまり、安全性を付加価値としてどれだけ豚肉に上乗せできるかにかかってくる。 考え方だが、野菜の減農薬栽培、無農薬栽培を豚飼育の抗生物質で置き換えるとどうなるか。抗生物質を子豚の始めの時期にだけ与えることは減抗生物質になる。多少のリスクを覚悟するとして、徐々に飼育技術を確立し、できれば、全く抗生物質を使わないでも済むような飼育(抗生物質ゼロ)に取り組む。 畜舎をきれいに清掃し、手間をかければできないことではない。 |
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| TOKYO X豚はこうした発想から、蜜飼いを避け、生産効率を追い求めず、安全生産にこだわることを目指した。 しかし、安全生産はそれだけではない。飼料穀物を輸出するとき、輸送時の害虫・カビを防ぐため穀物に直接、農薬の散布(ポスト・ハーベスト)を実施している。農薬は時間とともに分解され、安全性で問題はないとされているが、収穫した穀物に農薬をかけることなど、以前には考えられないことだ。 安全生産では問題はまだある。3年前から飼料用トウモロコシ、大豆に、除草剤に強い遺伝子を組み込んだ遺伝子組み換え作物が出現した。安全性試験で問題ないとされているが、消費者の不安は残っている。 現在の日本の食肉の安全性に関して、かなり良い管理が行われていると判断する内外の専門家が多い。にもかかわらず、消費者の関心が安全性に向いているのは、絶対に安全、というのはあり得ず、安全の要望はさらに高いレベルへと続いていく性格によるものとされている。 たしかに、輸入飼料の残留農薬が安全基準を越えているわけではない。食肉中の抗生物質・抗菌剤の残留もない。また、遺伝子組み換えトウモロコシが有害だという証拠もない。 |
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