| 安全性で過去に苦い経験 K | TOKYO X物語 TOPへ | ||||||
| 遺伝子組み換えトウモロコシの有害性の証拠はない。飼料の残留農薬も検出されない。肉中の抗生物質も検出されない。しかし、本当に大丈夫なのか、と聞かれれば、私見であるが、「現在の時点では問題はない」としか言えない。 肉の中の抗生物質の残留に関して、法律もない過去の例だが、検出せずとされていたものが、分析手法が進んで、再検査したところ、わずかだが残留の痕跡が見出された例があったからだ。 また、わが国は過去において、水俣病やイタイイタイ病、DDT、BHCなど、当時は安全だと宣伝されていたものが、後になって有害であるとされた苦い経験がある。 豚肉生産において、現在のままで良いのかと言えば、良いなどとは言えない。安価でより安全な豚肉生産を追い求め、安全性研究は限りなく続けていくことが必要である。同時に、現在、農家での安全生産には負担が伴い、安全な肉を生産しようとすれば高価格につくことも事実である。 安全な肉を作っても、消費者に買って頂けなければ続けることはできない。 TOKYO Xの肥育は、こうした少しでも不安を指摘された飼料は使わないことに決めた。飼料には抗生物質を入れない飼料のみを使って豚肉をつくることにした。病気の予防には手間をかけ、畜舎の清掃やワクチンの接種で対応する。 |
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| 味覚が優れている豚肉だから、さらに付加価値を持つほどの安全性の高い豚肉をつくる。これを基本のコンセプト(考え方)にした。 実際、ポストハーベスト・フリーのトウモロコシを使うと、価格は1トン(t)あたり約3,000円高い。さらに、大豆・トウモロコシは非遺伝子組み換えを指定したが、価格は約40%割高である。消費者の求める安全性に応えるには、ここまで徹底することが必要であると考え、実施することにした。 餌のこだわりは、まだある。魚粉の使用をやめた。肉の臭いの原因の一つとされているからだ。高たんぱく質の魚粉の代わりに大豆粕とフスマを入れた。そして、大麦は肉のしまりを良くするために22%配合することにした。 生産農家からは、「安全性を配慮した餌かもしれないが、豚の糞が多くなった」とクレームが出た。確かに、フスマを多く入れると繊維が多く、糞も多くなる。だが、小腸内で食物の滞在時間が短くなり、X豚は肉に臭いがないという利点がついている。 飼育環境は、密閉型でなく、開放豚舎で、とにかく蜜飼いを避け、ストレスを減らした飼育を実施することにした。 X豚の普及では、こうした飼育ができる農家こそ生き残れると、普及員さんが先頭に立って農家を説得し進めて貰った。若い後継者のいる農家ほど真っ先に手をあげた。 こうして、同じ飼料で同じ飼育法によって安全性にこだわった豚肉を作り上げ、市場に評価をもとめたのだ。 |
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