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| X豚の新聞報道の後、生産者を除くと、業界関係の反応、特に中小企業の反応が速かった。詳しい内容を知りたいと連続して来訪を受けた。福生市にある大多摩ハム、立川市のミートコンパニオン、イセファーム、フリーデン、東京食肉など10社を超えた。良い材料が求められていると感じた。 大多摩ハムの小林さんは、この中でも最初の来訪者であった。 1998年5月20日、高島屋立川店の大多摩ハム売り場において日本で初めて販売された。大多摩ハムの小林社長「安全生産を追及したX豚に興味がある。私どもでは、以前から豚肉加工品で安全性の高い製品を作っている。基本コンセプトは一致している。美味しさと、安全性の高いX豚で加工品を作ってみたい」と、具体的であった.すぐに、試料サンプルを提供したことは言うまでもない。試験的に作ってみた結果をすぐに届けて頂いた。「約40年も前に多摩豚として飼われていた中ヨークシャーという品種に近い脂肪を持つ豚だ。手触りから、もち豚と呼べる餅のような粘り気のある白い脂肪で、面白い製品ができる可能性がある。全体に塩分の効きが良いようだ。何回か失敗したが、X豚の製造には塩を控えめにする必要がある」 生き生きとした小林さんの話を聞きながら、肉加工の専門家とは、体で原料を常に見極めている人たちなのだと改めて感心した。つまり、X豚は筋肉線維が細く、保水性が良い。だから、細胞がくずれない、細胞から水分が出にくく、塩分がよく効くという原理だ。 |
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TOKYO-Xベーコンとボンレスハム。 |
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| 昔のヨークシャー種を知っている人に、同じ良質脂肪を持っているX豚を提供でき、それが生かされると思った。その後、大多摩ハムさんでは独自の技術力で、安全性にこだわった、X豚のハム、X豚のソーセージを製品化されている。 過日、X豚のソーセージを試食したが、歯ごたえと、独特の風味があって、良質脂肪が見事に生かされていると感じた。X豚のロースハムは、立川高島屋で限定販売され、売り出すとすぐ売り切れる人気商品だと聞いている。
試料サンプルは、都庁の窓口を通して他にも要望のあった会社等に提供した。 加工用の豚肉にはこれまで、高級な肉質のものはなじまなかった。価格も理由の一つであったが、霜降りがあるハムなどとんでもないと言われたものだ。なぜなら、肉の中に脂肪があると、塩分が肉の中に入りにくく、良い製品に出来なかったからだ。現在では、加工技術が進み、これをクリアーしていて、高級なハムも作られるようになった。TOKYO Xのハム・ソーセージがこうして誕生した。 |
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