ヨーナの大きさ0.5mm
褐色のもこもこした感じのものがヨーナ石です。周りの真鍮色の部分は黄鉄鉱で、母岩は苦灰石です。この鉱物は、なんとスカンジウムを含んでいて、
ヨーナは、鉱物産地として名高いコラ半島にあるコヴドール岩体の鉄鉱石鉱山からみつかりました。発見は1997年で、かなり最近です。命名は産地の近くを流れる川の名前だそうです。 その川の名前は、ユオニ川かヨーナ川か集めた情報ではどっちだかわからないのですが、ロシア語名から推察するとヨーナ川が正しそうなので、ヨーナ石にしてみました。ちなみに、ロシア語名はЁнаитで、ヨーナイトと読みます。
コヴドール貫入岩体はフィンランドの国境に近いコラ半島の根元というかスカンジナビアの一部というべきか迷う場所に位置しています。コラ半島は、スカンジナビア半島とともに、先カンブリア期からの大陸地殻だったバルト楯状地に含まれていて、その地質は主に片麻岩です。コラ半島には、 片麻岩の母岩をぶち抜いている閃長岩を中心とした優白色の塩基性岩の貫入岩体がいくつもあり、カナダのモン・サン・ティレールに似た稀産出鉱物を多く産出します。 それらの貫入岩体の一つである、コブドール貫入岩体は、他の貫入岩体と違い、輝岩や橄欖岩などの超苦鉄質岩を多く含みます。これらの岩石に含まれる磁鉄鉱が採掘されています 。採掘場の一部にカーボナタイトから成る部分があり、カーボナタイト中に含まれる苦灰石に空く晶洞にヨーナ生成します。 なお、この産地には、苦土橄欖石と燐灰石を含む岩石が存在し、ヨーナ石に限らず、マグネシウムを含む燐酸塩を多産します。