写真下部の定規の目盛1mm
ついにオタクもここまできたかという感じ。。。それでもうらやましい人は日本で数人はいるはず。。。。この標本を入手するのも大変でしたが、なくさないようにするのはもっと大変そうな金属っぽいカスはラウラ鉱の結晶です。よくみると結晶面らしきものが見えています。 当然、肉眼鑑定は無理で、この標本の分析済みです。
ラウラ鉱はルテニウムの硫化物で、黄鉄鉱と同じ構造をしています。白金族は単体で産出することがほとんどで、ラウラ鉱や砒白金鉱などの化合物で産出するのは稀です。 白金族鉱物の例に漏れず、本標本もルテニウムのサイトを全部ルテニウムで占めているわけではなく、オスミウムを含んでいます。この標本の分析によれば、ルテニウム25.87%、オスミウム6.27%、硫黄67.86%で、化学式はだいたい(Ru0.8,Os0.2)S2となります。分析がもっと精密であれば、ルテニウムとオスミウム以外の元素の見つかるでしょう。
白金族の中でもルテニウムは稀な方で、なおかつ化合物で産出するので最近見つかったものと思いきや、発見は古く、なんと1866年です。発見者はシアン化アンモニウムから尿素をつくり、有機物の合成が可能であることを証明したり、ベリリウムの単離を成功させるなどの功績を残したヴェーラーです。