結晶の幅約4.5cm
フェナス石の結晶です。ぺグマタイトからの産出と思われます。 この標本はこのサイズのフェナス石にしては安かったのですが、産地がよくわからないためだと思われます。ブラジル、ミナス・ジェライス州ということはわかっていますが、ミナス ・ジェライス州のサイズを考えると産地がわからんのとかわらないのではないでしょうか。
フェナス石はベリリウムの単純な珪酸塩ですが、同じベリリウムの鉱物でもなぜかアルミが入ってより複雑な緑柱石に比べると、産出は少なく、日本のペグマタイトのフェナス石など超貴重品です。希元素鉱物のマニアとしては、フェナス石は、ぜひともいい標本を持っていたい鉱物ではないでしょうか。一方で、透明で硬い結晶を産出するとはいえ、普通はまったくの無色で、宝石としての魅力には乏しいこの鉱物は、標本になる以外の用途があるかは疑問です。まあ、ばっちい緑柱石と一緒に、ベリリウムの材料になるくらいでしょうか。
ブラジル、マダガスカル、アメリカ(コロラド州)などの晶洞を伴うペグマタイト、ロシア(ウラル山脈)、ブラジル、バイア州などの雲母片岩を母岩とするエメラルドの産地などが主要な供給源です。