
見てのとおり、雲母片岩に埋まっている六角形の結晶がフェナス石です。母岩の様子から川流れ標本と見られ、端面も削れています。もっとも、横から見ると、両錐があることは確実で、母岩を掘り返すと、完全な端面が出てくることが予想されます。というわけで、鉱物の標本としては、かなりいい方ではないでしょうか。

標本を側面からみた写真
マリシェヴォは、エメラルドの鉱山で、エメラルドの他、アレキサンドライト、ユークレース、フェナス石などが産出します。フェナス石は鉱物オタクは喜びますが、宝石としての魅力には極めて乏しいので、どのように扱われてきたかは興味深いところです。
冷戦真っ盛りのことは、核兵器の中性子発生源にするため、エメラルドまでもベリリウムの鉱石にされていたとのことです。もったいな。。。