
白銀色の結晶が砒白金鉱です。母岩は黄銅鉱、キューバ鉱、磁硫鉄鉱を中心としていますが、ペントランド鉱、針ニッケル鉱などを豊富に含みます。そして、この鉱石は砒白金鉱以外の白金族鉱物を微細なインクルージョンとして含んでいます。 (正直あまりうまくとれてません。)
砒白金鉱は白金族の鉱物の中では最も一般的なものですが、普通は他の白金族と同じく、非常に微細なインクルージョンであるのが普通です。タルナフの砒白金鉱は1cm を超える大きさのものもあり、砒白金鉱のみならず白金族元素を含む鉱物として極めて異例なものです。
タルナフは北緯70度近くにあり、あと少し北に行くと北極海に達します。この地域は玄武岩を超苦鉄質岩の貫入岩体がぶちぬいていて、それに伴い銅、ニッケル、白金族の鉱床が発達しています。超苦鉄質貫入岩体は白金族を含む、銅、ニッケル鉱床を伴うことが多く、黄銅鉱、キューバ鉱の混合物を含む鉱石にペントランド、針ニッケル鉱などを含んだ鉱石を産出します。白金族の鉱物はこの鉱石に微細なインクルージョンとして含まれ、白金の主要な資源になっています。
ノリルスクニッケルという鉱山会社により、この地域の銅、ニッケル、白金族鉱床が採掘され、白金は世界の約40%、ニッケル、パラジウム、ロジウムは世界の約20%の鉱石を供給しています。こんな立派な鉱床を持っているからかどうかは知りませんが、ノリルスクニッケルはロシア最大の鉱山会社で、アメリカのスティルウォーター鉱山(標本の産地として有名ではありませんが世界有数の白金鉱山です)の経営権の一部を買収するなどして、結構儲かっているようです。