| バトルロワイアル |
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| 推薦文 |
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日本に良く似た国大東亜共和国によって毎年行われる「プログラム」。それは全国の任意のクラスを選び殺し合いをさせるというもの。最後に行き残った者のみが家に帰る事が許される。誰が味方で、敵なのか。ついさっきまでのクラスメイト同士殺し合うという異常事態における、人間の心理、友情、愛。そして、現在の日本をみごとに皮肉った作品です。深作欣ニによって映画化され、国会もまきこんだ話題作。映画はR指定。
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| 感想 |
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昔の彼女のお薦め。あまり話題作をすぐに読むってことはしないのだが、あまりに周りがウルサイのと、正直興味があったので買ってみた。買ってビックリ1500円に、この厚さである。この厚さが読みにくいことこのうえない。が、しかし、すっごく面白い。徹夜で一気に読みすすめてしまった。ゲーム世代にはたまらない作品なのではないだろうか。
クラスの友人同士が殺し合う。これだけでもかなり魅力的だ。クラスのさまざな人間。優等生であったり、不良であったり、いじめられっこであったり、それぞれがこの異常事態においていろんな行動を起こしドラマをつくっていく。一人一人いろいろと細かくかかれていて楽しい。決して主人公だけに光を当ててるわけではない。そんなわけで「自分がこのクラスに居たらどうなんだろう?」って考えるわけだ。やはり希望としては冷静さも持ち、運動能力もあって、友人思いの主人公七原秋也とか、いわくありげな叔父からいろいろと教わって知的かつ、運動神経もバツグンのサードマンこと三村信史、悪玉になってはいるけど、そのおそろしげな存在が魅力の桐山和雄、愛する女を危険もかえりみず探しつづける杉村弘樹。などなど、そうしたかっこいいキャラになれたらなって思うのだが、たぶん、自分は相馬光子に色仕掛けで殺される飯島敬太あたりがいいところだろう。 グロテスクな描写や、殺し合いと言う事もあるが、青春モノとしては宗田理のそれとそれほど違いはない気がする。なぜわざわざそれを国会議員が出てきてまで映画化に反対するのだろうか。グロテスクな描写があったからなのか、ぼくはむしろこの作品の日本批判が多分に含まれてるかのような気がする。殺し合いの描写が少年犯罪を助長する?バカげてると思う。長い間東宝におされ気味だった東映のキャンペーンではないかと言った噂もなきにしもあらずだが、実際そんな所なのかもしれない。本書の中でも頭の良さそうな三村や、川田が言ってる事だが「この国は良く出来たファシズムだ」的な発言。ごもっともだ。少年犯罪が増えるのもこうしたとこに原因がないわけではないと思う。今の日本はレーニンの目指した共産主義そのものだ。個人の能力に関係なく、誰もがみな平等で中産階級。こうした歪んだ平等主義に対する警鐘こそがこの作品の言いたところであったのではないのかと思う。なんだか良く分からない感想になったが、普通にエンターテイメントとして楽しめる作品である。(2001/1/3) |