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防壁

書名:「防壁」
著者:真保裕一
出版社:講談社文庫
価格:514円

推薦文
警察警護課員、海上保安庁特殊救難隊員、陸上自衛隊不発弾処理隊員、消防庁の消防士、これらの命を張った仕事をする公務員を主人公に、彼らの仕事の厳しさと、それだけでなく、彼らと恋人とのやりとりなどを、緊迫のあるミステリ仕立てでしあげてます。

普段馴染みのあるようでないこれらの職業の細かい部分を描きつつ、彼らの普通の人間の部分もしっかりと描いており面白いです。それぞれ短編ですが、彼の作品特有というか、仕事に忠実な主人公が共通するところでしょう。
感想
「盗聴」に続き読んだ真保裕一の作品。偶然取ったこの2冊だが、両方とも短編だったので非常に読みやすかった。

どの話しにも共通して言えるのが、主人公が仕事に忠実であると言うこと。命を失う危険といつもとなり合わせの仕事という事もあり、それぞれが仕事に誇りを持ちながらやっている。そして、その彼らが生きて帰ってくる事を心配しながら待つ女性の存在も共通する。

そう言えば、登場人物は誰も死んでいないような気がする。あえてそうしたのか知らないが、それでもきちんと事件があり、そこには様々な背景があり、それを紐解いていく。勧善懲悪なものではないのが、また良い。ただ、結構怖い女性が多く登場するのも本作の特徴かもしれない(2003/05/18)

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