| 文房具56話 |
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| 推薦文 |
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文房具についての56話。作者独特のこだわりが感じられて、物にたいする愛着といものを感じさせます。文房具に関する文献としても、エッセイとしても楽しめます。
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| 感想 |
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出掛けた際に疲れたので喫茶店で休もうと思ったら文庫本を持っていなかった、喫茶店で本を読むってのが自分なりの贅沢な過ごし方なので、これがないとなんともならない。喫茶店で休むために本を探し歩くのもおかしな話しだけども。 普段なら薦められてた本があったり、好きな作者の棚を見たりして、自分の気分に合いそうなものを選ぶのだが、これってのがなくしばらくウロウロしていたら本書が目に入った。まず文房具と言う響きにひかれて手にとった。久しく文房具屋と言う所に足を踏み入れてない、コンビニでたいてい済んでしまうから。そういう懐かしさも手伝った。 そして、作者の名前。串田孫一。男川一みたいである。ちなみに男川一というのは、ぼくがマルエツでバイトしてた頃の社長の名前だ。ダイエーかマルエツかどちらかはわからないが。正確には川男一なのかもしれないが、社訓におしてあった刻印が3文字で、どこから読んで良いかわからず、男川一と言う事しておいた。「男いわき」みたいでかっこいいと言って仲間と笑っていたのを思い出した。そんなんで本書を即レジへと持って行ったのである。 さて、まずやっかいなのが、作者が古いため漢字使いが難しい。今なら漢字しないようなとこを漢字で表記してある。また古いため戦後まもない頃の話しだったりして、共感出来るタイプのエッセイではないのである。だが、良い。原田宗典の「こんなものを買った」に近いものかと思ったのだが、仕事に使うものとしての文房具にたいする愛情の深さが素晴らしい。ものに対する愛情を持つことに気がつかされる。 そして、もちろん文房具に関する想い出話だが、戦後まもなくでも、今現在でもあまり変わってなかったりするもんがあったりするもんでおもしろい。また、文房具の成立の由来を調べて書いてくれてるので非常に興味深く読む事が出来る。 ともかく古い人で物を大切にするようで、愛着ぶりがすごくかっこいい気がした。物を愛せるって良いなって思った。(2001/3/6) |