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ドードー鳥の飼育

書名:「ドードー鳥の飼育」
著者:薄井ゆうじ
出版社:集英社
価格:定価1785円

推薦文
こういったファンタジー小説(?)を読み慣れた人にも、普段読まない人にもお勧めです。 僕は後者なのですが十分楽しめました。文章の流れというか、書き方が非常に新鮮でおもしろい。 ストーリーも斬新かつユーモアたっぷり。短遍集なので一つ一つ一気に読めるのも魅力。 また、その一つ一つの短遍の中に実際の世界に通ずるメッセージが分かりやすく 書かれており、ちょっとドキッとしたりします。小中高生から、社会人まで読むに耐えうる本です。
感想
普段なら決して読まないタイプの本なのだが 小学校からの友達の平野君の家に行ったとき彼の薦めで読むことになった。 9話の短篇なので、全編を通して感じたことを。 この著者の作風なのか、状況の説明の一切ないまま話がドンドン進んでいくのである。 その為、読者はいろいろと推測しながら話を読み進めていくのだが、最後まで読んでも分からないものもいくつかある。 しかし、それだけ想像の余地があり楽しめるというわけである。 読みすすめて、ある程度状況がつかめてくると、どれも実世界とは部分的に非常に 異なると言うことに気付く。が話はそのまま続いていく。各物語の主人公はその 世界での奇妙さを全体的には容認しているのだが、細かい部分でつっこみを入れるのである。 (ぼくは、このつっこみがとても気に入ったのだが。)こうして一見なんの脈絡も ないような話が続くのだが、どの話にも結構考えさせられるメッセージが込めれているのは さすがである。9話とも捨てがたいのだが「A級ハムサンド」が一番気に入った。 おもしろさ、話の奇妙さでは見劣りするのだが、それでも話に流れてる空気が 男臭く感じられてよかった。 ちなみに平野君のお気に入りは「眠れない街」である。(1999/4/28)

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