←図書室へ
ドロレス・クインボーン

書名:ドロレス・クインボーン
著者:スティーブン・キング
訳:矢野 浩三郎
出版社:文集文庫
価格:590円(税抜き)

推薦文
小さな田舎町に住む1人の老女ドロレス。30年前に夫を殺したと噂される彼女に、再び殺人の容疑がかかる。 ドロレスによって語られる夫殺害の事実と、今回の殺人事件の真相。彼女が本当に殺したのだろうか…。 目をそむけたくなるような描写が見ものです。 テイラー・ハックフォード監督に寄って映画化されてます。題名は「黙秘」
感想
キング作品をなにげに読んでみようと思って手にとったのがこれだった。 終始ドロレスの語りで話しが進められる。 始めは時間の前後などで読みにくかったが、気づけば本当に彼女の話しを聞いてるようであった。 人の話しってのは一気に聞きたいもので、やはり一気に読み進めたくなる。 話しは30年前の夫殺害にまでさかのぼる。 いや、それにいたる過程までだ。夫の暴力、娘に対する性的虐待。 アメリカではいかにもありそうな家庭を描いている。 そんな家族を守りつつ懸命に生きるドロレス。そして仕様人として 仕えた先での地獄のような苦労話。 ドロレス自身の心理描写もさることながら、やはり登場人物1人1人についても しっかりとした人格がやどっていた。 一気に読むには結構な分量だが、それでも一気に読んでしまった。 そしてどっと疲れるのである。 延々と苦労話が続きラストがハッピーエンド。 悪くはないのだが、もう少し意外性のあるラストでも良かったような気がした。 (2000/5/1)

 


←図書室へ