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英語屋さん

書名:英語屋さん
著者:浦出 善文
出版社:集英社新書
価格:定価660円(税抜)

推薦文
ソニーの平凡な新米の社員だった著者が創業者の井深氏の英語屋さん(通訳) 兼カバン持ちとしての4年半を周りの人々のエピソードや、そこで培った英語勉強法、 カバン持ちとしての在り方などを書き綴ったエッセイ。通訳とはどんなもんなのか? カバン持ちとは?ソニーの創業者ってどんな人なんだろう?と思った方は読んでみてください。 非常に興味深いです。
感想

母親がどうやら古本屋で買ってきたらしい。 自分が読む前にぼくに読ませて面白いかどうか判断するつもりで、 差し出して来た。ちょうど通学の友を切らしていたのと、 さわりからして面白そうだったので読んでみた。まずは通訳という仕事についての 理解を多少なりとも深めることが出来た。ただ単に英語が出来るというだけでは駄目だと いうこと。しっかりとその分野に関する単語のボキャボラリーを持っていないと通訳は難しいの である。通訳に限らず仕事に英語を使うとなると、専門的な単語を駆使することになる。 当時ソニーの創業者の井深氏は幼児教育、東洋医学などに興味を持っておりそうした分野の語彙を 増やそうと奮闘する著者の姿は印象的だった。

また、カバン持ちとしての仕事も非常に興味深い。これだけの大物のカバン持ちとなると、 その気遣いは計り知れない。また、井深氏を訪ねてくる人々ももちろん超VIPで、彼らに対 する応接というのも面白かった。そして、もっとも印象に残ったのは井深氏の人柄に関してだ。 彼について書かれた著書はたくさんあるだろうが、どれも目を通したことはなく、ソニーを創業 するような人物とはどんな人なのか非常に興味があったのだが、この本で少しは知ることが出来た。 そして、やはり大物は大物にたる資質のようなものがあるような気がした。ぼくはソニー製品を少し 毛嫌いしてる部分があった。ソニー製品のみでしか互換性がないような、そういうとこが気に食わなかった。 ある人はそれを「客に媚びない」と言って評価するが、それじゃ商売は成り立つはずかがない。 なのにソニーはこれほどまでの企業となってるのは、やはりそこに井深氏の創業者理念みたいなものが 根底に流れているからではないだろうか。

スゴイ奴はやっぱりスゴイ。最後井深氏の告別式での話で、 彼の周りで働いて人々はこう言ったそうである。「井深さんの近くで仕事が出来て、本当に楽しかったね」と。 こう言われるような人間になれればいいなぁと思った。 (2000/6/16)

 


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