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哀しい予感

書名:哀しい予感
著者:吉本 ばなな
出版社:角川文庫
価格:380円

推薦文
19歳の夏、主人公の弥生が導かれるかのように変わり者の音楽教師のおばの家をたずね、知っていく様々な出来事。知らないほうが幸せなのか、知ることが幸せなのか。
手軽な短編(?)、軽い気持ちで読んで、なんとなく澄んだ気持ちなれます。
感想

初めにこれを読んだのは2年くらい前になるのだろうか。久しぶりに手にとってパラパラ読んでみるが、ほとんど覚えていなかった。おかげでズルズルと「ばななワールド」に引き込まれてしまった。

期待通りの不思議な魅力の登場人物の数々。今回は主人公の弥生以上に周りの人間が魅力的に感じた。
まず血のつながらない弟の哲夫。妙な大人っぽさと子供っぽさを持ち合わせてる、ハリウッド俳優にやらせるならブラッド・レンフロか。えなりかずきにはやらせたくない。なぜなら彼には子供っぽさがないから。
話しがずれた、おばのゆきのも良い。 ジュリア・ロバーツじゃちょっと年行き過ぎか、飯島直子でいいや。
彼女が哲夫を評価するセリフが1番気に入った「自分が知ってると思ってることより、ずっとたくさんのことをわかっている子」。このセリフがいい。こんな評価をうけるような人間になりたいもんだ。

血のつながらない姉と弟。一歩間違えると安っぽいエロゲームになってしまいそうだが、そんなことはもちろんなく、その二人の微妙な少し手前な関係が読み手としてはなんともやきもきさせられる。

それほど好きって作品でもないけど、上野が出て来たり「黒船亭」が出て来たりと相変わらずローカルな喜びを与えてくれる。叙情的な描写よりも情景描写が多かった気がする。(2000/11/24)

 


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