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モサド、その真実

書名:モサド、その真実
著者:落合 信彦
出版社:集英社文庫
価格:定価330円

推薦文
その能力においてCIAやKGBを抜いて最強とも言われるイスラエルの諜報機関モサド。モサドの基礎を作り上げた「ミスターモサド」ことイサー・ハレル。その後継者でありながら違ったタイプのメイアー・アミット。そして末端で働く優秀なエージェント達との対談集。現在の混迷なイスラエル情勢を理解するうえでも読んでおいて損はないし、信念をもった男の生き様ってもんが書かれてます。
感想

まとめて買ったうちの1冊。落合氏の著書のなかでは各諜報機関が良く出てくる。エージェントとの対談も数多くこなしている。まず彼のそのジャーナリストとしての素晴らしさに驚かされる。決して安易に情報に飛びつくのではなく、しっかりとしたバランスを持っている。だからこそ、モサドの彼らもインタビューに応じてくれるのだろう。

イサー・ハレル。モサドの基礎を作った男。イスラエルに対する愛国心の強さ、モサドの長官として語り継がれるだけの能力をかねそなえている。少し硬い印象がないわけではないが、そこがかっこいい。アイヒマンの誘拐などのエピソードを語ってくれる。本当にイスラエルの事を考え、モサドのためにつくしいた、徹底して信念にもとづいて動くその姿に惚れた。

メイアー・アミット。ハレルとは違ったタイプの有能なモサド長官。イラクの原子炉破壊や六日戦争について話してくれてる。イスラエルがどんな状態にたたされているかがよくわかるエピソードである。狭い国土に裕福とは言えない財政状態で必要に迫られて優秀な諜報機関となったモサド。それがよくわかった。

ウルフガング・ロッツ。「テル・アビブの目」と言われたモサドのトップエージェントである。エジプト国内でカバーを完全にやりとおす能力と資質、そして信念を持った男である。どの諜報機関にも言えることだろうが、モサドのそれはやはりずばぬけているのではないだろうか。

特殊な人間と思われがちだが、実際に特殊なのだろう、ただその能力はどんな世界においても通じるものである。自分のやってることにたいする強い信念、機転の利く頭と抱負な知識。その生き方に生きる世界は違うけれども学ぶものがたくさんあった。そして、今現在混迷するイスラエル情勢を理解するうえでモサドの存在を忘れてはならない。(2000/10/26)

 


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