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プロフェッショナル・プレゼンテーション

書名:プロフェッショナル・プレゼンテーション
著者:土井 哲、高橋 俊介
出版社:東洋経済
価格:定価2000円

推薦文
日本の企業においてもプレゼンテーションをする機会というのは増えてきた。それは営業職だとか、SEだとか問わず。いろいろな場面でプレゼンテーションスキルが要求されるが、こうした事は日本人が特に苦手とするとこである。しかし、プレゼンテーションはある程度のスキルさえ身に付けてしまえば意外と上手く出来るものなのである。

しかし、本書はプレゼンテーションを行う際のスキルよりはむしろ、プレゼンテーションを組み立てるための理論をまとめた内容になっています。また例も多く表示されていて分かりやすいのですぐに実践に活用出来るのでは。
感想
ある雑誌で紹介されていたので図書館で借りてみた。この研修期間中何度かプレゼンをする機会があったのでためになった。また今後にも役に立つと思う。

まずは論理の構築から始まる。演えき法や帰納法を使った考え方。論理的であるための三つの条件として1)主張が複数の根拠から正しい導出方法で導かれている事。2)結論を支える根拠には「モレ」があってもいけないし、「ダブリ」もあってはいけない。MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhausitve)ミーシー・3)根拠が全て事実から構成されている事。こうした論理力がプレゼンには求められるのだが、いくら論理的であっても、相手を説得出来なければ意味がない。ここで著者は「説得力」の必要性を説きます。相手が何を重視しているかということを把握する事が必要である。しかし、判断基準がない相手にはこちらから判断基準を与えてあげるのも効果的にプレゼンを行う秘訣であるとも言っている。

次にコンテンツやビジュアル資料(主にチャート)の作り方などについてだが、ここでは「決めのチャート」を作る事などがあげられている。よく言われる事だがプレゼンテーションに限らず、人間が五感のうちもっとも情報を入手しているのは目だという(83%)。それだけ視覚的な印象というのは強い。その視角資料(チャート)をバシっと決めて、論理立てて行く事が重要なので、「決めチャート」というのは大事である。

会社でプレゼンテーションの研修を受けると多くの時間がその遂行スキルに対してさかれる。もちろん人間対人間の研修なのでそうした事に時間を費やすのがもっともなのだが、いかんせん理論的な部分が足りない分、同じ研修を受ける同期のプレゼンの中にも理論構成も特に考えられていないようなプレゼンが結構多くみられる。本書ではそういった部分多いに補ってくれる。最後に申し訳程度にプレゼン実施の際のスキルも書いてある。チャートの見せ方、つまりワンチャートワンメッセージの法則や、聴衆を見て手元の資料のどのあたりに目を奪われているかを確認する技術などの応用技術である。

本書はプレゼン実施というよりはむしろ、プレゼンの構築するための理論の入門書として活用出来ると思われる。

余談だが、MECEの考え方が出てきた時点で「おやっ?」と思って確認したら、やはり著者はコンサルティング会社マッキンゼーの元社員だった。マッキンゼー競争は厳しいだろうけど、きっとすごく鍛えられるのだろうと思うとちょっと入りたい。(2003/05/31)

 


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