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ザ・ゴール

書名:ザ・ゴール
著者:エリヤフ・ゴールドラット
訳:三本木 亮
出版社:ダイヤモンド社
価格:各1600円(税抜き)

推薦文
ス主人公アレックス・ロゴはある大手機械メーカーの工場長。不採算が長引き、あと3ヶ月のうちに業績を好転させなければ工場閉鎖という危機に、迷いながら、夫婦の危機を乗り越えながらも、それまでの常識をうちこわして成功へと工場を導いて行く。

生産管理におけるTOC(制約条件の理論)を、シンプルに理解できる作品です。工場などの生産業務だけでなく、ワークフローを考える時などにきっと役にたつと思います。
感想

一時期電車の中にいやってほど広告があったので、知ってる方も多いと思う。暇と金に余裕があったら読もうと思ってたのだが、偶然今のバイト先の社長と仕事の話しをしてる時に薦められて貸してもらった。

普通にビジネス書かと思ってたのだが、小説としてもうまく出来てる。主人公アレックスと、昔の恩師の物理学者ジョナの問答で話しがすすんでいくのだが、ジョナは決して答えを与えてはくれず、アレックスは日常のシンプルな所から答えを思考していく。この過程が非常にわかりやすい。

工場のボトルネック(その工場の生産性をにぎるパートのこと、詳しくは読みましょう)を探し当てるアイデアとなったのは、息子と行ったハイキングの隊列であったりする。

主人公がとてつもなく才能のある人間でもなく、人間的に出来た人間でもないってところがまた良い。仕事人間で妻に愛想をつかされたりしたりする。同じようなサラリーマンは少なくないはずだろう。

多くの人間が関わる仕事になるほど、その流れというのは複雑化し、本来の目的を失いがちになってしまうわけだが、単純化し理論的に考えることで仕事をより効率的にする事ができる。

この小説自体も面白いが、この本が出版された背景というのもまた面白い。作者は物理学者なのだが、生産管理システムソフトを販売する企業の社長でもあったわけだが、この本が売れたおかげでソフトが売れなくなったというのだからすごい。この本がどれだけ実用的かということを証明するのに、十分すぎる証拠である。(2002/10/15)




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