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蟇股 蟇股という漢字は、「かえるまた」と読みます。読みの通り、カエルが足を広げたような形をしていますので、このような名前がついています。日本建築、とりわけ和様建築にこの蟇股はつきものでして、よく見られる場所は中備(なかぞなえ)のところです。 この蟇股、奈良時代の頃は上からの加重を支える構造材でした。上からの重量を支える必要がありますので、ハンガーのような形の分厚い板だったわけです。装飾といっても、せいぜい切込みが入るくらいですが、意匠的な役割も感じ取ることができます。
時代が進むにつれて、板蟇股も意匠的なものが強くなっていき、彫刻が施されるようになります。結構大型のものも登場します。いろいろ形や大きさが変わりますが、板蟇股はその後、どの時代においても使用されていきます。 一方、平安時代の終わり頃になると、板蟇股の輪郭だけのものが登場してきます。こうなってくると加重を支えられませんので、構造材としての役割を果たせなくなり、蟇股は意匠材としての役割を果たすようになります。このほうが板蟇股よりも「蟇股」らしいですかね。
さらには、輪郭の中に彫刻が入ったものまで現れます。とりわけ室町時代を過ぎた頃からは、この彫刻による意匠化がエスカレート。桃山時代になると、やたら巨大化したり、輪郭よりも大きな彫刻を施したり、蟇股なのか彫刻なのか分からないものが登場したり、蟇股を見るだけでも面白い状態・・・。
で、この蟇股ですが、基本的には和様建築のもので、禅宗様・大仏様(だいぶつよう)建築では普通見られませんが、例外もあります。
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2003年1月12日作成。 |
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