Schwedenplatz なんやらな?資料館

屋根の部分 (やねのぶぶん)

タイトルは屋根の部分としているが、ここでは屋根についていくつか見てみよう。

屋根の形の項目でいくつかの形を挙げたが、その中で一番複雑な形が入母屋造(いりもやづくり)の屋根。妻側に破風(はふ)があったりするので、他のと比べると複雑になってしまう。それだけ部分名称も多くなるので、入母屋造を例として出そう。

屋根21
入母屋造の屋根。
萬福寺大雄宝殿(京都・重文)。

大棟(おおむね)は屋根の頂上の部分である。真一文字に屋根の端から端まで貫いている、瓦を積み重ねた部分。屋根の背骨みたいな感じで、これがあるのとないのとでは印象が大きく変わるだろう。大棟の端の部分に鬼瓦や鴟尾(しび)、鯱(しゃちほこ)などが載る。

屋根22
矢印の横に長い部分が大棟。
端には鯱が載っている。
またこの建物では大棟の上に宝珠が載る(めずらしい)。
萬福寺大雄宝殿(京都・重文)。

降棟(くだりむね)は破風のラインに沿って大棟から降りてくる部分のこと。隅棟(すみむね)は屋根の角の部分に向かって、降棟の下のほうから出ている部分のこと。稚児棟(ちごむね)は隅棟の先端から屋根の角までの部分。それぞれ大棟と同じように瓦が積み重ねてある。これは画像を見てもらったほうが分かりやすい。

屋根23
黄色矢印が降棟。赤が隅棟。緑が稚児棟。
上の白矢印は大棟。
仁和寺金堂(京都・国宝)。

妻降棟(つまくだりむね)は破風のところにある。破風の両端の部分あたりから、手前にすこし降りてくる部分で、瓦を積み重ねてある。これも文で説明するよりも、画像でその部分を指したほうが分かりやすい。あまり目立たない部分。

屋根24
白矢印(2か所)が妻降棟。
観心寺金堂(大阪・国宝)。

あとは錣葺(しころぶき)について少し書いておこう。普通、屋根は大棟から軒まで滑らかな曲線(あるいは直線)を描いて降りてくる。ところが、たまに屋根の途中で段が付いている建物を見かけることがある。これを錣葺という。江戸時代の建物に多いようである。有名なところでは、四天王寺金堂(大阪・再建)や芝増上寺大殿(東京)がこの錣葺ではなかったか。

屋根25 屋根26
左:東大寺念仏堂(奈良・重文)。
右:その屋根を拡大。途中で段が付いている。


Schwedenplatz
Schwedenplatzのトップページへ

なんやらな?資料館のINDEXへ

2005年2月9日作成。

屋根27
平等院鳳凰堂の降棟。

○関連項目(リンクは掲載場所)○
屋根の形(屋根のいくつかの形)

萬福寺大雄宝殿(萬福寺
仁和寺金堂(建築細部)
東福寺六波羅門、東司(東福寺
平等院鳳凰堂(平等院

○参考文献○
『日本建築史図集』 彰国社 1980年
『寺社建築の歴史図典』 東京美術 2002年


なんやらな?資料館のINDEXへ

Schwedenplatzのトップページへ
(C) Copyright 2003-2005 Suzume. All Rights Reserved.