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法界寺 (ほうかいじ) 京都の郊外、醍醐よりもさらに南に、日野とよばれる地域があって、そこに法界寺があります。あと少し歩けば宇治市というところ。本尊が薬師如来像(重文)なので、「ひのやくし」と呼ばれています。 境内はとても静かでこぢんまりしています。総門から入ると、池の北側に阿弥陀堂が、東側には薬師如来像を安置する薬師堂(重要文化財)があります。薬師堂は奈良県の伝燈寺から移されたものだそうで、そういわれてみると奈良にありそうなお堂という感じがしますかね。
法界寺阿弥陀堂(国宝) 阿弥陀堂は五間四方で、檜皮葺(ひわだぶき)の宝形(ほうぎょう)づくりとなっています。私のような建築素人は、こういう建物を見るとすぐに重層だと思ってしまうのですが、下の屋根はいわゆる裳階(もこし)といわれるもので、単層の建物だそうです。
近づいてみると、結構大きく感じます。大きさの割には頂上にある宝珠が小さく感じますかね。ちょこんと載っている感じで。さらに近づいていくと、低い縁側が印象に残っています。高欄もない低い縁側は、住宅か何かの縁側のようなものを想像させるので、いいような感じがしました。
拝観料を払うと、阿弥陀堂の内部に入れてもらえます。内部は外から見て考えていたよりも、結構広く感じます。この阿弥陀堂では内部の柱の位置を外側の間にとらわれずに置いているからだそうです。あと阿弥陀堂の内部といえば、明るいというイメージを持っていたのですが(鳳凰堂や浄瑠璃寺本堂のように)、法界寺の阿弥陀堂はかなり暗くて、壁画とかは住職が懐中電灯で照らしてくれてようやく見えるような感じでした。 内陣には高さ2メートル80センチもある国宝阿弥陀如来像が安置されています。内陣の外側や内側には壁画が描かれていて、間斗束の両側には装飾文様が描かれているのですが、これはめずらしいものだそうです。余談になりますけど、祇園祭綾傘鉾の飛天は、この壁画の飛天が元になっています。 この法界寺の阿弥陀堂が建立されたのは、文献によってばらつきもあるようなのですが、最近の研究では鎌倉時代初期の再建であると考えられているようです。
ところで日野は日本史上有名なある一族のゆかりの地でもあります。その一族とは、室町8代将軍足利義政の正室である日野富子がとりわけ有名な日野氏のことです。この法界寺もその日野氏ゆかりのお寺です。 |
2002年2月24日元項目作成。 ○撮影時期○ ○アクセス○ ○関連項目○ ○参考文献○ ○関連サイト○ |
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