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平等院 (びょうどういん)

みんな持っている10円玉の表側デザイン、鳳凰堂で知られるお寺。貨幣鋳造技術の高い日本の硬貨だけあって、10円玉の鳳凰堂は扉の鋲まであるという芸の細かさ。屋根の上にちゃんと2つの鳳凰まで再現してありますけど、しっぽが下がっている点が(鳩みたいになっている)唯一実物と違うところでしょうか(そんなことないか、笑)。

鳳凰堂が建立されたのは1053年。藤原頼道の時代です。摂関時代ということで、よくよく知られている時代でもあります。おりしも末法思想というものがありました。この末法思想についてはここでは長くなるので書きませんけど、こういう思想もあって当時、阿弥陀堂がたくさん建てられたようです。そのうちのひとつがこの鳳凰堂。

鳳凰堂は手っ取り早く言ってしまえば、彼岸(あの世)を想像してつくりあげたものです。1000年近くの時を経て、外部も内部も色あせていますけど、創建当時の外観は朱色に輝き、内部は極彩色に彩られていました。鳳凰堂は極楽浄土の建物なのです。このため建物の前の池や東向きであることなどはとても重要なことです。

さて、鳳凰堂を純粋に建築物としてみると、とにかく貴重な建物です。京都は千年の古都などといわれますけど、実際に1000年も前の古建築が残っているかといえば、ほとんど残っていません。大火と兵火が幾度となく京の都を襲っているからです。摂関時代の建物を見ようと思えば、京都市内を出てこの宇治まで来なければなりません。

かつて藤原頼道は池の東側(此岸)に立ち、何を思って鳳凰堂を見たのでしょうか。それから千年。科学がどんどん進歩していくこの現代に、池の東側(此岸)に立って何を思い鳳凰堂を見ますか? 阿弥陀様は同じようにこちらを見ておられます。


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2001年10月21日作成。
2004年6月15日更新。

○撮影時期:2001年7月下旬。

○アクセス:
京阪電車宇治駅あるいはJR宇治駅より徒歩。


平等院鳳凰堂(国宝)

みなさんご存じのことかと思うので、改めてあれやこれや書くことはないかと思います。平等院は藤原頼道によって1052年に開創されますので、阿弥陀堂として翌年に建立されたことになります。当時はこの鳳凰堂以外にも、広大な敷地に多くの伽藍が立ち並んでいたそうです。

平等院1
正面左手より見た鳳凰堂。
本当は真正面から撮影するのが分かりやすいが、
幅があるのでなかなか収まってくれない…。

鳳凰堂はその姿が翼を広げた鳳凰の姿に似ているから鳳凰堂と呼ばれていると聞いていますが、みなさんはどう思われますか? 確かにそういわれてみるとそんな感じもしますかねぇ。この建物にはきちんとしっぽ(尾廊)まで付いているくらいですから(^^)。

平等院2
鳳凰堂ということで、屋根の上には一対の鳳凰が・・・。
これはレプリカだそうで、本物の鳳凰一対(国宝)は鳳翔館で見られる。

平等院3
鳳凰堂の後ろ側。
左右に長い部分が尾廊、いわゆるしっぽの部分。
そうプリティ(?)なものではないけど、
しっぽを付けてしまう当時の人の考え方は面白いような気がする。

比較的最近の事ですが、境内に平等院ミュージアム「鳳翔館」なるものが完成しまして、国宝の雲中供養菩薩像などはこちらで拝観できるようになりました。CGで創建当時の姿を再現した映像なども見ることが出来ます。当時の色彩をぜひ見てください。

平等院4
これがその鳳翔館。
半分以上は地下(というか盛り土の下)にある構造で、
景観にも配慮してあるようだ。

鳳翔館の完成によって鳳凰堂内は、別に拝観料を支払わないと入れなくなりました。今までだと本尊の阿弥陀如来座像をすぐに見ることが出来たのですが・・・。まぁ、文化財の保護という点から考えると仕方がありませんね。

平等院5
鳳凰堂中堂部分。
池の向かい側から、本尊を礼拝できるように円形の窓が付いている。
この本尊は定朝の作で、国宝に指定。



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