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海住山寺 (かいじゅうせんじ) 京都府南部の加茂町。南側は奈良県との府県境になります。小さな盆地に開けた町であり、町内を木津川が東西に流れています。なにかと豊かな歴史の町でして、町南部にある浄瑠璃寺は全国的に知られています。 今回紹介する海住山寺は町の北側にあり、加茂駅からは木津川を渡って行くことになります。山のなだらかな斜面に集落があって、車一台やっと通れるような狭い道を進んでいきますと、にわかに急な坂道になります。坂道を上りきったところにお寺がありますが、歩いて登るのはちょっと大変そうです…。 海住山寺は伝えるところによると、聖武天皇の勅願により、良弁(ろうべん)という人物によって開かれたとされています。目的は盧舎那仏建立の無事を祈るため。すなわち東大寺大仏の工事が上手くいくようにということですね。そのころの寺名は観音寺と言ったそうです。 一度火災によってすたれた後、鎌倉時代に再興されてかなり栄えたようです。この再興のときに海住山寺という名のお寺になりました。現在はとても静かなお寺となっています。でも全く人気が無いのかといえばそうでもなくて、参拝者はちょくちょくやって来ます。時期にもよるでしょうけど。 再興した人物が、貞慶(じょうけい)という人で、興福寺で学んだ人です。そのため海住山寺は長らく法相宗(ほっそうしゅう)のお寺でした。現在は真言宗のお寺です。 海住山寺五重塔(国宝) 鎌倉時代の五重塔としては唯一の遺構となります。高さは約18メートルですので、16メートルほどしかない室生寺の五重塔についで小さな五重塔になります(屋外に建っているものの中で)。三重塔でもかるく20メートルを越えるものがありますから、だいぶ小さく感じます。
まず目に付いてめずらしい所は、初層に裳階(もこし)が付いているところです。法隆寺の初層にも裳階がついていますが、これら以外に五重塔の裳階は他に例がありません。なぜこんなところに裳階を付けたのかは疑問ではありますが、面白いのでよしとしておきましょう。裳階の屋根は銅板葺です。
もうひとつめずらしい所は、組物が二手先となっているところ。五重塔の組物の基本は三手先ですが、この塔では全ての層で二手先となっています。小さな塔ですので、軒を支えるのに二手先でも十分と判断したのか、それとも違った意匠を求めたのか・・・。バランスを考えてのことでしょうか。
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2004年9月28日作成。 ○撮影時期:2004年1月上旬。 ○アクセス:アクセスは自家用車が無難。話によると、徒歩だとJR加茂駅から50分かかるとのこと。タクシー利用がおススメ。 ○関連サイト○ |
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海住山寺文殊堂(重要文化財) 本堂に向かって右手に、銅板葺屋根の建物がありますが、これが文殊堂になります。こちらも鎌倉時代の建物です。資料が無いですので、建物の詳しいことはおいおい書こうかと思います。
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