Schwedenplatz なんやらな?本館

清水寺 (きよみずでら) その1

京都でも一二を争う観光地となっている清水寺。修学旅行で京都に来ると、清水寺にはたいてい寄るのでしょうか。5月6月といった修学旅行シーズンには、たくさんの修学旅行生が来ているようです。春は桜に、秋は紅葉に、とても多くの人々が訪れます。

あまり知られていないようなのですが、清水寺はまた、江戸時代の古建築の宝庫となっていまして、国の文化財指定建造物が16棟もあります(地主神社のものを含めると19棟)。中でも国宝に指定されている本堂は、あまりにも有名な建築物。

歴史はなんと平安京よりも古く、778年に延鎮という僧侶が音羽の滝のそばに草庵をいとなんだのが始まり。その後まもなく、この草庵を訪れた一人の人物がいます。彼の名前は坂上田村麻呂。征夷大将軍で有名ですね。坂上田村麻呂は観音さまに帰依して、伽藍を造立します。

810年には嵯峨天皇より、「北観音寺」という宸筆を下賜され、「清水寺」の額を掲げています。

清水寺はその長い歴史の中でたびたび火災に遭っているようです。奈良・興福寺との関係もあったことから、平安末期には比叡山の僧兵にも焼き討ちを受けています。京都中が戦乱に巻き込まれた応仁の乱でも伽藍が焼失。江戸時代の初め(1629)にも火災に遭っており、現在の伽藍はこの後に再建されたものがほとんどです。

ところで、東山五条から清水寺のほうへのびていく坂道が「五条坂」。観光バスやタクシーの進入路となっていて、途中の駐車場まで車で上がることができます。清水焼の本拠地だったところです。シーズン中の土日はひたすら観光バスの列・・・。

五条坂の北側にある坂道は「清水坂」と呼ばれ、清水寺への参道となっており、まっすぐ進むと仁王門につきあたります。途中、五条坂と合流するあたりからは、お土産屋さんが軒を連ね、繁華街のようににぎやかなところ。

八坂神社や高台寺方面から歩いてくると、「二年坂」や「三年坂」を通ってくることになるでしょうか。一番京都らしい(?)風情がある道になっているようです。清水寺は山の中腹にありますので、このような坂を登ってお参りすることになります。夏に行くと、日が暮れた後でもバテたりしまして・・・。


Schwedenplatz
Schwedenplatzのトップページへ

なんやらな?本館のINDEXへ

2003年5月10日作成。
2005年1月7日更新。

○撮影時期:
2002年1月下旬
2002年7月下旬
2002年12月下旬
2003年3月中旬。

○アクセス:
市バス清水道あるいは五条坂下車、徒歩。

○関連項目○
清水寺その2(主な古建築紹介)
清水寺仁王門(建築細部)
清水寺西門(建築細部)
清水寺夜間拝観(夜の清水寺)


清水寺仁王門(重要文化財)

→→→清水寺仁王門(建築細部)



清水寺馬駐(重要文化財)

仁王門を見て「綺麗な門だ」と行ってしまう前に、すこし左側を見てください。なにやら目立たない木造の建物がありますが、これが馬駐(うまとどめ)。文字通り、参詣者が馬をここにつないでおくための建物です。

清水寺2
清水寺馬駐。

正面五間・側面二間の切妻造の本瓦葺。室町時代の建物です。他のお寺ではなかなか見られない、めずらしい建物だと思います。それも中世のものですからね。



清水寺西門(重要文化財)

→→→清水寺西門(建築細部)

清水寺鐘楼(重要文化財)

清水寺の鐘楼は、西門横にある石段の北側に建っています。清水寺の建物は順番に修理が行われていて、経堂から西側にあるものはほぼ修理を終えていますので(経堂・三重塔・西門・鐘楼が完了、仁王門が現在修理中)、造られた当時の色がよみがえっています。鐘楼も柱などがとても美しい朱色になり、蟇股や組物の極彩色が復活しています。

清水寺7
清水寺鐘楼。

江戸時代初めの1607年に建てられたもので、切妻造・本瓦葺。東西二間・南北一間となっていますので、柱は6本となります。ふつう、こんな感じの鐘楼だと4本柱のタイプが多いので、柱が6本というのはめずらしいように思います。

清水寺8
吊られている梵鐘は室町時代のもので、重要文化財。



清水寺三重塔(重要文化財)

三重塔の北側に、随求堂という建物があります。1718年に建てられたもので、塔頭寺院である慈心院の本堂。この建物では「胎内めぐり」といものが行われていて、外からの光が入らない真っ暗なところを数珠をたよりにめぐるものです。全く光が無い状態になりますので、ちょいと怖いような感じもしますけど、試してみてはいかがでしょうか。

三重塔は清水寺のシンボルともなっていまして、桜に紅葉にライトアップと、この塔の写真をご覧になった方も多いかと・・・。三重塔の中でも大型で、高さは約31メートルあります。1633年に建てられたもので、本瓦葺。

清水寺9
清水寺三重塔。北西側から。



清水寺経堂(重要文化財)

正面五間・側面四間(背面に廂が付いて五間に見える)、入母屋造・本瓦葺の建物です。朱色の柱に白い壁、それに黒い蔀と、独特な外見をしています。正面中央の蔀が開けられていますので、そこから内部を見ることもできます。江戸時代の建物。

清水寺10
清水寺経堂。左(西)は三重塔。



清水寺開山堂(重要文化財)

経堂の東側にある建物ですが、2000年に修理をされ朱色の鮮やかな経堂とくらべると、かなり古い感じがしますけど、建てられたのはほぼ同じ時期。今後、開山堂が修理されることになれば、当初の朱色がよみがえることになるでしょう。

清水寺11
清水寺開山堂。

正面三間・側面三間。桧皮葺の建物ですので、色合いとあわせてより質素な感じがします。清水寺に関係の深い坂上田村麻呂が祭られていますので、田村堂という別名があります。普段は蔀が下ろされていますが、夜間拝観の時には開けられるようです。



清水寺朝倉堂(重要文化財)

経堂・開山堂と、たいていの観光客の皆さんは、見向きもしないで通り過ぎていってしまいますが、さらに目立っていないのがこの朝倉堂。国宝本堂のすぐ隣(西側)に建っているのですが、正面には回廊とかがあるので、ちょうど隠れるような感じになってしまいます。

清水寺12
清水寺朝倉堂。本堂の横から撮影。

朝倉堂の名が示すように、越前の守護大名であった朝倉氏の寄進によるものです(1510年)。その後、江戸時代初めの火災により焼失したため、1633年に再建されたもの。正面五間・側面三間、入母屋造・本瓦葺。

清水寺14
清水寺境内。
手前から開山堂、朝倉堂、奥の桧皮葺屋根が本堂。



清水寺轟門(重要文化財)

中門とも呼ばれています。ここで拝観料を払うと、いよいよ国宝の本堂。轟門は三間一戸の八脚門で、1633年に建てられたものです。門の正面左手に、梟(ふくろう)の手水鉢(ちょうずばち)なるものがありまして、この水を飲むと歯痛・頭痛に効くのだとか。虫歯になったことが無いので、試したことはありませんが・・・。

清水寺15
清水寺轟門。ここから先は拝観料が要る。



清水寺本堂(国宝)

さて、ようやく到着しました、国宝本堂です。京都の古建築の中でもずばぬけて有名な建物でして、「清水の舞台」と言ったほうがとおりが良いでしょうか。現在の舞台は比較的新しくて、江戸時代の初め(1633年)に建てられたものです。

清水寺16
清水寺本堂。朝倉堂の前から撮影。

この建物は結構複雑な構造をしていまして、何回か見に行ったことがあるのですが、私もいまひとつよく分かっていません・・・。それでも一応書いておきますと、母屋は正面九間・側面七間で、北側と東西に裳階が付いています。正面には両側に翼廊があって庇が付き、例の舞台があります。西側にも翼廊が付いていて、現在は回廊へとつながっています。なんだか分かりにくいかもしれませんが、そのあたりは実物を見ていただくのが一番です。

清水寺17
普段はあまり目にすることの無い、本堂北側の様子。

母屋は一番奥から、内々陣、内陣、礼堂にわかれており、内々陣に本尊秘仏千手観音像などを安置してあります。秘仏は33年に一度しか開扉されませんが、内々陣へは特別拝観の折などに入れます(建物西側から入る)。礼堂へは正面の方から入れます。太い柱が並ぶその様子は印象的。

清水寺18
本堂の正面。お参りするところ。

「清水の舞台から飛び降りたつもりで」などと、会話の中にも登場する舞台ですが、斜面に建っているためにたくさんの柱で支えてある、いわゆる懸造(かけづくり)と呼ばれるものです。あまり土地が無いような山の中に建っている寺院でよくみかける形式なのですが、清水寺本堂のものは日本最大の懸造です。しかも左右には翼廊が出てきていまして、他にはない複雑さも持っています。

清水寺19
清水の舞台。西側の翼廊から。

この舞台から眺める京都市内は結構なものです。眺めとしては、西門の横とか奥の院の舞台からのほうが勝っているのかもしれませんが、国宝の舞台から見下ろしているのだと思うと、なかなかいい気分にさせてくれますねぇ。南のほうを望むと、木々の間に三重塔(子安塔)が見えますが、これも風情のある眺めです。

清水寺20
舞台はたくさんの柱と貫で支えられている。

舞台に立ったり、あるいは礼堂の辺りに立ってみたりして、この国宝建造物を楽しんでみるのも良いのですが、やっぱり全体を見てみたいもの。桧皮葺の大きな屋根は、「てりむくり」となっていまして、これがなかなかの建築美を生み出しています。その全体を見るのにうってつけの場所(奥の院の舞台)があるのですが、長くなりましたので別の機会にしましょう。

清水寺その2へ続く。



なんやらな?本館のINDEXへ

Schwedenplatzのトップページへ
(C) Copyright 2003-2005 Suzume. All Rights Reserved.