Schwedenplatz なんやらな?本館

清水寺 (きよみずでら) その2

清水寺その1からの続きになります。

国宝の本堂を東側に出ると、さらに伽藍が続いています。清水寺は山の中腹にあるので、狭い平地に建物が一列に並んでいます。この本堂を出たあたりで振り返って見ますと、寄棟造の本堂の屋根を妻側から見ることになりますので、屋根のてりむくりのラインがよく分かります。

清水寺21
東側から見た国宝本堂。てりむくりの屋根。

ここには西国三十三所の一つである清水寺の御朱印を受けるところがあります。そのため巡礼の方をよく見かけます。すぐそばには鳥居があって、これは地主(じしゅ)神社のもの。ちょうど本堂の裏側の高いところにあって、縁結びの神さまとして知られています。もとは清水寺の鎮守だったのですが、明治時代の神仏分離令により、地主神社として独立しました。こちらにも重文指定の古建築が3棟ありますけども、それらは別の機会にしましょう。

清水寺釈迦堂(重要文化財)

本堂の東側には3棟の古建築が並んで建っていて、その一番北側にあるのが釈迦堂。江戸時代の建物で、1972年に大雨で裏側の斜面が崩れまして、1975年に元通りに復興された姿です。三間四方(背部に一間の廂付き)の寄棟造・桧皮葺(ひわだぶき)組物は舟肘木、正面に蔀と落ち着いた感じの質素な建築。

清水寺22
清水寺釈迦堂は質素な感じ。

この建物の前にある石段を降りていきますと、有名な音羽の滝がありますが、今回はそのまま伽藍を見ていきましょう。どちらにせよ同じところに出ます。


Schwedenplatz
Schwedenplatzのトップページへ

なんやらな?本館のINDEXへ

2003年5月12日作成。
2004年12月9日更新。

○撮影時期:
2002年1月下旬
2002年7月下旬
2002年12月下旬。

○アクセス:
市バス清水道あるいは五条坂下車、徒歩。

○関連項目○
清水寺その1(主な古建築紹介)
清水寺夜間拝観(夜の清水寺)


清水寺阿弥陀堂(重要文化財)

釈迦堂のすぐ南側に建っているのが阿弥陀堂。江戸時代のもので、三間四方の入母屋造(いりもやづくり)。桟瓦葺(さんがわらぶき)であるというのが少しめずらしいところです。東西の三間のうち、西側の一間は開放された土間になっていまして、お参りするところであると同時に、南側にある奥の院への通路にもなっています。おそらく土地が狭いためにこのようになったのでしょう。

清水寺23
清水寺阿弥陀堂。

阿弥陀堂は近年修理を施されたのか、造られた当時の極彩色が復元されています。南にある奥の院も阿弥陀堂と同時期の建物ですが、こちらは色彩の復元は行われていませんので、だいぶ違った印象になります。将来、奥の院が修理されることになれば、そちらも極彩色が復活することでしょう。



清水寺奥の院(重要文化財)

日本最大の舞台造で知られている国宝本堂(清水の舞台)。清水寺にはもうひとつ舞台造りの建物がありまして、それがこの奥の院です。本堂の舞台に立って左手に見えている建物になります。五間四方で寄棟造・桧皮葺。本堂と同じ時期(江戸時代初め、1633年)に造られたもの。

清水寺24
清水寺奥の院。本堂舞台より撮影。

東西五間のうち手前側二間が吹放しとなっていて、雰囲気的には阿弥陀堂に似ていますかね。そのさらに手前側に舞台が斜面の上にせり出しています。本堂のものほど大規模ではありませんが、それでも全国的に見れば広いほうの舞台ではないでしょうか。

この奥の院の舞台からの眺めはなかなかのものでして、国宝本堂の全体を見ることができますし、京都市街地も見ることができます。この奥の院から清水の舞台をバックに、記念写真を撮られた方は多いと思いますよ。

清水寺25
奥の院舞台より撮影した、「清水の舞台」。
昼間は記念写真を撮る人だらけ・・・。



清水寺子安塔(重要文化財)

本堂の舞台から見えている小さな三重塔で、高さは約15メートルと、清水寺三重塔の半分ほどの高さ。江戸時代に建てられてもので、明治時代までは仁王門の前あたりにあったのですが、現在地に移築されています。

清水寺26
清水寺子安塔。

近づいてみると面白い塔で、軒下の三手先(みてさき)は三手先でも、ほかの塔にはない特殊な形をしていますし、初層正面が三間とも格子になっていたりと、ちょっと変わった印象をもちます。中心伽藍から離れた所に建っているせいか、ちょっと傷んでいるような気もします。

この子安塔のあたりからは、本堂を正面から見ることができます。一番西側にある西門から、三重塔、開山堂、そして本堂と中心伽藍の配置もよく分かる場所です。人も少ないですし、案外静かで良い場所ですね。

清水寺27
子安塔あたりより撮影した本堂。

子安塔を見た後は、坂道を下って行きましょう。ちょうど音羽の滝のあたりに出るのですが、観光客や修学旅行生が集まってにぎやかなところです。このあたりから本堂を見上げますと、木々の間に舞台下の構造が見えています。冬枯れの時期に来るとよく見えます。

清水寺28
音羽の滝近くから本堂を見上げる。



清水寺北総門(重要文化財)

さて、ここで拝観コースから少しだけ離れているところにあった古建築について、ちょいと書いておきましょう。

経堂と開山堂のあいだの道を北に歩いていくと、北総門があります。切妻造・本瓦葺の門で、かつては清水寺の塔頭(たっちゅう)寺院である成就院の正門でした。名勝の庭園で知られている成就院(普段は非公開)へはここから行くことができます。

清水寺29
清水寺北総門。



清水寺春日社(重要文化財)

北総門から一旦成就院の方に行きまして、そこから西へと向かいますと春日社があります。名前の通りの建物で、「一間社春日造」という形式です。清水寺は奈良の興福寺とつながりがありましたので、その辺の関係で春日社がここに置かれているのだと思います。向拝の下あたりの様式から、桃山時代か江戸時代初頭の建物と考えられているようです。

清水寺30
清水寺春日社。
春日造という形式は結構多いタイプ。

春日社のあたりは、清水寺の参拝コースからはずれていますので、あまり人がいないところ。小さな石仏もたくさん置いてあったりして、時期によってはとても良い気分になれる場所です。この春日社の北側にある道を西に向かうと、馬駐の裏側から仁王門の前へと戻ることができます。



なんやらな?本館のINDEXへ

Schwedenplatzのトップページへ
(C) Copyright 2003-2004 Suzume. All Rights Reserved.