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清水寺西門(重要文化財) 仁王門と同じく西向きに建っている門である。たしか平成6年に桧皮葺(ひわだぶき)の葺き替えと彩色の修復を行っているので、建築当時の姿をよく表している建物だと思う。でも、さすがに修理から10年もたてば色あせてきた感も否めない。とくに仁王門が朱色に輝く現在は、ちょっと目立たない存在になってしまった。
清水寺に古建築を見に来たのであれば、この門は見ておかねばなるまい。Suzumeのような建築素人にも特殊な形であることがよく分かるくらいの門だからだ。建てられた時期は江戸初期。伽藍の大半を焼失するという大きな火災であったようだが、徳川家光の発願によって再建されていった。 西門が建っているのは石段の上である。ちょうど斜面を利用して建てられている。西門は、門にしてはめずらしく一間の向拝を付けているが、この事と建っている場所はまったく無関連ではなさそうだ。西門をくぐろうとするものはまず石段の下から門を見上げる。その際にこの向拝が視覚的効果をもたらすように造られたのだと思う。どんな風に感じるかは、実際に西門の下に立って味わっていただきたい点だ。
現在はこの門を通ることは出来ないので、鐘楼のほうにある石段を登って裏から門に近づくことが出来る。この門が何かに似ているとあれこれ考えていたけど、それは神社の流造(ながれづくり)である。もちろん流造とは違うのだけども、切妻屋根に向拝が付いているので、正面から見るとよく似ている。 他にもめずらしい所がある。門なのに高欄が付いている。この点は最近まで気付かなかったが、門の足回りに高欄(正面側)というのは稀な感じだ。またこの門は八脚門(やつあしもん)という形式になる。門には持国天と増長天を安置してあるのだけど、安置してあるところもめずらしい。普通、像は中央の柱列よりも手前側に安置するのが普通だ。ところがこの西門では中央柱列よりも奥に安置する。 中央の通路上は、折上小組格天井といわれるものになっている。これは門にしては非常に凝っている造りといってよいと思う。このあたりは、建築者が西門に「門」としてだけでなく何か別の役割をこの建物に持たせたかったのだとも考えられる。それが何なのかはSuzumeにはちょっと分からない。
西門の裏側には軒唐破風(のきからはふ)が付けられている。西門の中央間からは、そして門の横からは京都市の眺望がすばらしい。美しい西門と見事な眺望を同時に味わえる、清水寺でも一二を争うポイントであることは間違いなさそうだ。
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2005年1月2日作成。 ○撮影時期○ ○アクセス○ ○関連項目○ ○参考文献○ ○関連サイト○ |
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