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清水寺仁王門(重要文化財) 清水寺は斜面をうまく利用して建てた建築が多いと感じる。本堂(国宝)や向かい合って建つ奥の院(重要文化財)はその懸造(かけづくり)で知られている(懸造とはすなわち舞台造のこと)。釈迦堂(重要文化財)や西門(重要文化財)などもその類の建物のように思う。そしてこの仁王門も、上手いこと斜面を利用して建てたな、と感心してしまう建物だ。 仁王門について書いておくと、三間一戸・重層の入母屋造(いりもやづくり)・桧皮葺(ひわだぶき)といった具合に、典型的な楼門である。江戸の初めに大火災に遭っている清水寺において、室町時代の建築であるこの仁王門は、国宝本堂と並ぶくらい貴重な建物だ。 みやげ物やを冷やかしつつ参道を進んでいくと、急に視界が開けて仁王門、西門、三重塔といったそうそうたる建築物が目前に建ち並ぶ。なかでも修理を終えたばかりの仁王門は朱色に輝いていてきれい過ぎるほどだ。とくに修理前の黒ずんだ姿を知るものには、あまりのギャップから余計にそう感じてしまう。
ここで斜面であることが活かされてるのではないだろうか。参拝者は石段下から仁王門を見上げることになる。仁王門を堂々と見せる効果も出るであろう。それに門の背後が山や空になる。そのためほぼ補色的な関係になる赤と、緑ないし青の対比が活きて、我々参拝者は強い印象を受けることになる。
あと意図的なものかは分からないが、仁王門の軸と西門の軸にはズレがある。これによって同じく西面しているとはいえ、建物の向きが若干変わるために、参道から見上げた風景全体において変化が出ているので面白いかなとも思う。 仁王門はくぐることができる。仁王門の名前の由来になっている仁王像は高さが365センチもある。これほどの巨像をおさめることが出来るのであるから、この仁王門は楼門の中でも大きいほうではないだろうか。実際に測ったわけではないから断言できないが、大型という印象が強い。
仁王門をくぐったら、あとはさっさと清水の舞台に行くだけ? いやいや。これから仁王門のベストビューを見に行かなければなるまい。西門の横から仁王門を、今度は見下ろす感じで眺めてみよう。京都市街地を借景にした見事な仁王門が見られるはずだ。
下から見ても良し。上から見ても良し。清水寺で一番上手く斜面を利用しているのは、この仁王門であるように思えてくる。 →→→清水寺西門(建築細部) |
2005年1月7日作成。 ○撮影時期○ ○アクセス○ ○関連項目○ ○参考文献○ ○関連サイト○ |
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