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東福寺三門(国宝) 2002年に知恩院三門が国宝に指定されるまでは、東福寺三門が三門としては唯一の国宝でした。国宝に指定されているような建造物はたいていの場合、他の建物には無い美しさというか気品を備えていると思います。Suzumeのような建築素人でも、国宝建築からは独特の雰囲気を感じるから不思議です。
東福寺三門は禅宗様寺院の三門としては異端でしょう。大きく見ると、三門としての基本形を備えているのですけど、細かな点を見ると、他の三門に見られない特徴が見えてきます。下層の組物にその特徴がよく出ていると考えています。というのも、大仏様(だいぶつよう)が使われているからです。
大仏様が使われた理由は何でしょうか。これほどの大建築を建てようとしたとき、たぶん何らかの前例を求めたのでしょう。「門」という建築で、かつ大規模な建造物…。奈良の東大寺に南大門という大規模な門がありますが、東福寺の三門を造るにあたり、東大寺南大門を参考にした可能性もあると思います。 東福寺は禅宗寺院なので、禅宗様(ぜんしゅうよう)を入れることも忘れなかったのでしょう。というよりも、大仏様の独特な雰囲気を嫌って、あえて禅宗様を入れて中和したのかもしれません。純粋な大仏様は何か独特なクセがあるように感じます。そんな建造物を保守的な京都に建てることは難しかったのだと思います。
禅宗様が見られるのは、中備(なかぞなえ)の部分。大仏様では柱と柱の間には組物も何も置きません(中備が無い)。東福寺三門では、中備に三ツ斗を重ねて置くようにしてあります。中備に組物が来るのは、いわゆる詰組(つめぐみ)といって、禅宗様の特徴となります。他にもいくつか禅宗様の特徴が見られる部分があるそうです。
当時の大工たちは禅宗様だけでは飽き足らなかったのか、もう一味つけてしまったのではないでしょうか。上層の軒下に注目してみると、大仏様にせよ禅宗様にせよ何かが足りません。両様式の特徴である扇垂木ではないからです。軒の端まで平行垂木。ここには和様を取り入れたみたいです。
ところでこの東福寺の三門は、頭でっかちに造りすぎたのだと思います。軒の出が大きいと優雅な感じがしますけど、時が経つにつれて軒の先端がどうしても重みで下がってきてしまいます。後世にそれが顕著になって、四隅に支柱を入れざるを得なくなったのではないでしょうか。
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2005年1月20日作成。 ○撮影時期○ ○アクセス○ ○関連項目○ ○参考文献○ ○関連サイト○ |
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