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法隆寺西院伽藍 (ほうりゅうじ・さいいんがらん) その2

法隆寺には言葉は悪いですけど国宝建造物がゴロゴロしています。しかもそれぞれに特徴を持っていますので、興味のある人間にはたまらない…。この項目では西院伽藍回廊の外側にある建築物を中心に見てまいりましょう。

法隆寺西円堂(国宝)

国宝中門の前から西につきあたりまで歩きまして右にある石段を登りますと、法隆寺に二つある国宝円堂建築のひとつ、西円堂があります(もうひとつは東院伽藍にある夢殿)。円堂とはいっても「八角円堂」といわれるものでして、八角形の平面をしています。

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法隆寺西円堂。

鎌倉時代に建てられたもので、一重の本瓦葺。規模の面でみますと、夢殿よりは小さいようです。基壇も夢殿のものよりは低いですし、軒も高くありません。このあたりの差は、東院伽藍の中心的建築である夢殿と、西院伽藍の端に建っている西円堂との重要性の差でしょうか。

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西円堂を西から。ちと暗いですな…。

正面から中を見てみますと、高さ2.44メートルにも達する巨大な乾漆坐像である、薬師如来坐像(国宝)が安置されています。


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2004年1月8日作成。
2005年2月5日更新。

○撮影時期:2003年1月上旬。

○アクセス:JR法隆寺駅より徒歩20分ほど。南大門前までバスの便あり。


法隆寺三経院・西室(国宝)

西円堂の前の石段をおりて左手にある建物です。細長い建物で、北側が西室とよばれる部分。南側が三経院とよばれる部分です。西室は奈良時代に建てられた古いもの。南側の三経院は、後の時代に西室の一部を改造してつくられたものです。

なんでも聖徳太子が三つの経典を注釈したことにちなんだものなので、三経院なのだとか。三経院と西室でひとつの建物としてあつかい、「三経院・西室」で一棟の国宝建築として登録されています。とてもスマート(シャープというべきか)な印象を受ける建物。

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法隆寺三経院・西室。手前が三経院、奥のほうが西室。



法隆寺聖霊院(国宝)

三経院から中門の前を通ってちょうど対照的な位置に来ますと、よく似た建物の聖霊院があります。

聖霊院はもともと東室(後述)の南端を改造した建物で、現在のものは鎌倉時代に改築された姿です。聖霊院部分は正面が六間、側面が五間の切妻造・本瓦葺。前方に桧皮葺(ひわだぶき)の庇が付いていて、蔀戸(しとみど)やら板扉やらも使われているので、法隆寺の中では異色の建物です(前述の三経院も同じ感じ)。

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法隆寺聖霊院。

「聖」の文字からも分かりますように聖徳太子を祀る建物でありますので、このお堂には国宝の聖徳太子坐像が安置されています。秘仏となっていますから、普段は開扉されていません。ついでに余談ですが、この建物の南にある池のほとりに、子規の「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句碑があります。



法隆寺東室(国宝)

西院伽藍の東側、聖霊院のすぐ北にある細長い建物です。昔は法隆寺に住んでいた僧が生活をしていた場所で、いわゆる僧坊とよばれる建物です。奈良時代の建物。近くまでは寄ることができないのですが、聖霊院の東側からその姿を見ることができます。

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法隆寺東室。聖霊院の横から撮影。



法隆寺妻室(重要文化財)

聖霊院・東室のすぐ東側にある、これまた細長い建物。東室や西室と同じく僧坊として使われていたものです。東室などとくらべると、かなりシンプルなつくりになっていますが、身分の低い僧が使用していたのではないでしょうか。平安時代。

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法隆寺妻室。



法隆寺綱封蔵(国宝)

お寺にも寺宝を収めておくための蔵が建てられたのですが、法隆寺に現存する蔵は綱封蔵(こうふうぞう)と呼ばれています。寄棟造、南北九間・東西三間の建物で、高床式の構造が印象的。中央に三間の吹き抜けがありますので、北倉と南倉とに分かれています。奈良時代のもの。

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法隆寺綱封蔵。

大宝蔵院に入るときに、この綱封蔵の西側を通っていくことになりますので、間近に見ることができます。足もとの柱列が力強い印象を与えます。



法隆寺食堂(国宝)

法隆寺の食堂(じきどう)は、奈良時代に建てられたもので、現存最古の食堂となっています。もともとは寺務所のような感じで使われていたものと聞いています。東西七間・南北四間の切妻造・本瓦葺。大宝蔵院の入り口あたりからが、全体をよく見渡せます。

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法隆寺食堂。

この食堂の北側に大宝蔵院という最近建てられた宝物殿があります。白鳳時代の夢違観音像(国宝)や橘夫人念持仏(国宝)、飛鳥時代の玉虫厨子(国宝)のほか、建物の中央には百済観音像(国宝)が安置されています。建築関係の展示物もありますので、いろいろな意味で必見ですかね…。



法隆寺細殿(重要文化財)

食堂の南側にある文字通り細い建物です(そうでもないかな…)。食堂と東西が同じ間でして、食堂はこの細殿と「双堂(ならびどう)」となっています。細殿は後の時代の再建ですので、鎌倉時代の建物になります。東西七間・南北2間、切妻造・本瓦葺。

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法隆寺細殿。



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