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宇太水分神社 (うだみくまりじんじゃ) 「水分」と書いて、何と読むか。初めてこの神社の名前を見たときは、正しく読むことができずに、「みずわけ」だの「すいぶん」だの友達と悩む始末…。日本の地名には、とくに奈良の地名には、読みが難しいのがたくさんあるような気がします。「水分」とかいて、「みくまり」と読みます。 「水分」の漢字から大体の意味は想像がつきますが、「水を分ける」神様、すなわち水の分配をしている神様ということでしょうか。水源地や分水地に祀られるそうです。農業をするにあたって、とりわけ稲作では水は大切なものです。はるか昔からずっと信仰されてきたのですね。 奈良にはこの「水分神」を祀る神社がいくつかあります。ここ菟田野の水分神社が国宝建築物を有していることもあって、よく知られているようですけど、他には吉野や葛木、都祁(つげ)などにあります。そういえば大阪にもあったように思いますが…。 菟田野町は奈良盆地から山を一つ越えたところにあります。大和国(現在の奈良県)から伊勢国(現在の三重県)への街道沿いの市場として栄えたところ。現在ではちょっと寂れたような気もしますが、宇太水分神社はかつての記憶をとどめています。 私は吉野から向かったので、南から菟田野町に入りましたが、奈良盆地からですと、桜井市より国道166号線を使えばすぐです。鉄道の最寄は近鉄の榛原駅で、バスで20分ほどでしょうか。シャクナゲで知られる室生寺や、ボタンの長谷寺などが近くにあります。 宇太水分神社本殿(国宝) 本殿は第一殿、第二殿、第三殿と三棟よりなっています。いわゆる春日造(かすがづくり)とよばれる形式のものですが、ここのは隅木入春日造といって、少しだけ特別な形をしています。棟木の墨書から建造年代が明らかになっており、鎌倉時代に建てられたもので、最古の隅木入春日造とされています。
右から天水分神(あまのみくまりのかみ)、速秋津彦神(はやあきつひこのかみ)、国水分神(くにのみくまりのかみ)が祀られています。 |
2004年10月1日作成。 ○撮影時期:2002年12月下旬。 ○アクセス:近鉄榛原駅よりバス。 |
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