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姫路城水の門

姫路城の天守閣の西側から南側にかけて、「水」と名付けられた一連の門がある。門は全部で6つあるので、「水の一門」、「水の二門」、「水の三門」…といった具合に呼び分けられている。一から六まで順にくぐっていけば、天守閣に入ることができる。なぜ「水」の名を冠しているのかはよく分からないが、戦の目的で建てられた城郭建築の門のネーミングにしては上品な感じがする。

水の一門、水の二門(それぞれ重要文化財)

水の一門、水の二門はいわゆる棟門形式である。一間の棟門で本瓦葺だ。構造的にお寺の棟門と特に変わるところはないと思うが、石垣に囲まれて建っているので雰囲気的には変わった感じがする。地味という表現がよいであろうか。目立ちにくい。特に水の一門は意図的に目立たなくしてある感じがする。天守の入り口へと通じる水の一門は、攻めて来る敵兵に対して目立たないに越したことはないからだろう。

姫路城水の門1
水の一門。右にあるのは重要文化財の油壁。
(油壁の文化財登録名は「水の一門北方築地塀」のようだ)

姫路城水の門2
水の一門と油壁。油壁で水の一門は目立たなくなっている。
右下に見えている、ほの門から攻めて来た敵兵たちは、
門に気付かずにそのまま東へ「ワ〜〜!」という寸法だ…。
(ほの門は、重要文化財の「イの渡櫓南方土塀」に付属)

姫路城水の門3
水の二門。
門はあちらの石垣の側へ寄せてある。
この石垣の上には国宝の乾小天守がある。
この門を通ろうとする敵兵は、乾小天守の石落しから降ってくるモノに、
ひどい目に遭わされるという寸法だ…。

水の三門(重要文化財・ニの櫓南方土塀に付属)

水の三門はタイプが大きく異なる門だ。ニの櫓南方土塀という長さが30メートル弱の塀の下にある。門というより扉といった感じ。なんか裏道のような感じで、天守に通じる通路の門とは思えない。でもそのように思わせるのが設計者の意図だったのだろう。

姫路城水の門4
水の三門。
通り道も少し下り坂にして、天守から離れていく道であるかのように見せかけてある。
少しでも早く天守にたどり着きたい敵兵たちは、
この水の三門に「この先は天守じゃないよ」と語りかけられ、
前進を躊躇するか、すごすごと引き返さざるを得なくなるという寸法だ…。

水の四門(重要文化財・水の五門南方土塀に付属)

水の五門南方土塀という長さ36メートルほどの塀の下にある。水の三門とタイプは同じ。水の三門と違う点は、小さな軒が付いているところ。これを過ぎれば天守の直下に出る。水の四門は巧みに石垣で隠蔽されていて、南側からは視認できないようになっている。

姫路城水の門5
水の四門。
このあたりの通路は直角カーブだらけだ(いわゆるクランク)。
行く先が見えないというのは、敵兵たちに厄介な状況を作り出す。
ただ広い姫路城において、ここまで敵兵に侵攻されたということは、
城を守る側としても非常に厄介な状況だ…。

水の五門

国宝・ニの渡櫓のすぐ下の部分になる。大天守の石垣(東側)と西小天守の石垣(西側)の間に、はまり込んだような感じだ。守りやすくするという点からコンパクトに収めて造ってあるのだと思う。火や銃弾に対する防御力を考えてのことか、一面に鉄板がはってある。無骨な印象を受ける反面、鉄の錆び具合が良い色を出しているような気もする。

姫路城水の門6
水の五門。
天守建築物群への入り口。

水の六門

水の五門を過ぎれば天守に入れるのかと思いきや、もう一つ門がある。水の六門だ。これも門というよりは石垣に付いている扉。確かめたわけではないので断言できないが、ちょうど西小天守の地下にあたる部分であると思われる。これをくぐると大天守や小天守、渡櫓に囲まれた空間に至る。

姫路城水の門7
水の六門。


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姫路城水の門8
姫路城。

2005年3月1日作成。

○撮影時期○
2005年2月下旬。

○アクセス○
JR姫路駅から北へ徒歩15分。バスだと5分ほど。

○関連項目○

○参考文献○

○関連サイト○
姫路市(姫路市公式サイト)
姫路城大図鑑(姫路市公式サイト内)
姫路市立城郭研究室(昭和の大修理などについて)


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