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大笹原神社 (おおささはらじんじゃ) 神社建築を知る上で、滋賀県に現存する古建築は忘れてはならない存在のように思います。神社本殿形式の建物で、滋賀県で国宝に指定されているものは合計7件。これは京都や奈良を上回る数字です。重要文化財指定の建物に至っては無数にあるかのようです。 その国宝7件のうちの一つが、今回紹介する大笹原神社の本殿です。大笹原神社のある滋賀県野洲町は、かつての中山道(なかせんどう)が通っていた場所です。現在も国道8号線や新幹線が町内を通るなど、交通の要所。神社の所在地、野洲町大篠原(地名は大篠原で、神社名は大笹原と多少紛らわしい)は国道8号線のすぐ横です。 国道8号線の大篠原交差点に看板が出ていますので、そこを入ってまっすぐ進んでいくと迷うこともないでしょう。国宝建築があるとはいえ、地域の人々が守ってきた神社です。私が訪れたのは9月。他に人影はなく、境内は静まりかえっていました。 大笹原神社から5キロほど離れたところに、国宝本殿のある御上神社と苗村神社があります。それぞれそんなに離れていませんので、3神社ともまわって比べてみるのが楽しいかと…。苗村神社本殿がよくある流造(ながれづくり)の本殿なのに対して、大笹原神社と御上神社の本殿は入母屋造。一見、仏堂風なのです。 この地に大笹原神社がつくられたのは「寛和」の時代とききますから、西暦でいうと986年ごろ。祭祀されているのは、須佐之男命(すさのおのみこと)ほか六神です。 |
2003年11月22日作成。 ○撮影時期:2002年9月下旬。 ○アクセス:JRびわこ線野洲駅よりバス、大篠原下車徒歩。 |
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大笹原神社本殿(国宝) 雰囲気的には御上神社本殿に似ているでしょうか。正面三間・側面三間、入母屋造(いりもやづくり)の桧皮葺(ひわだぶき)の建物です。神社の本堂は切妻造(きりづまづくり)が多いですけど、入母屋造のこの本殿はめずらしい。室町時代(1414年)に建てられたもの。
同じく入母屋造本殿の御上神社と違うところは、装飾性でしょうか。御上神社の本殿は、質素を旨として建てられているようですが、こちらは装飾が見られます。組物もだいぶ複雑で装飾に富んでいます。屋根の勾配の強さともあわせて、「動き」のある感じになっていますかね。 |
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大笹原神社境内社篠原神社本殿(重要文化財) 国宝本殿のすぐ左側に建っています。滋賀県の神社本殿の様式といえば流造、というような中で、春日造(かすがづくり)のこの本殿はめずらしい存在です。まぁ、おとなりにもっとめずらしい入母屋造の本殿が建っているので、それほどは感じませんけど…。
形式は一間社春日造。屋根は桧皮葺。奈良の春日大社本殿に代表される形式ですので、この名前が付いています。国宝本殿より少し遅れて、1425年に建てられたものだそうで、なかなか落ち着きのある良い感じの建物だと思います。 |
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