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| 音楽運動療法について |
音楽運動療法は、トランポリンに患者を乗せ、上下動をさせながらサックスやピアノ、そして歌などの生の音楽を聞かせながら、脳を活性化させようとする療法です。
音楽療法とは違うのもです。重度の意識障害の患者やパーキンソン病、自閉症などへの療法として行われています。今年、音楽運動療法家族の会も発足し、外来での参加の道が開け、可能なかぎり多くの患者家族の方の力になれるような活動も始められています。
読売ウーマンズビートの記事などをごらんになってお問い合わせの方は、こちらの方にご連絡ください。
担当医師と相談の上、追ってご連絡させていただきます。
音楽運動療法では、スタッフが参加者(患者)ひとりひとりに心をこめて接しています。ピアノやギター、タンバリン他、さまざまな楽器を使いますが、その奏者もただ演奏するだけでなく、常に参加者に積極的に声かけを行います。療法時間内は、独りずつ、決して今回のドラマのようにたくさんの人に対して同時に行うことはありません。なぜなら、好きな音楽の種類も、好きなリズムも各々違うからです。ですから、療法を受ける30分はひとりの患者さんだけをスタッフは見つめます。それはあたかもパラオでドルフィンズパシッフィっクのスタッフが、息子翔彩をプログラムに参加している間じゅう真剣に見つめ続けてくれたことに似ています。同時にたくさんの人に同じ療法をほどこすのではないのです。常に音楽運動療法は、患者ひとりひとりの個性と向き合います。
<音楽運動療法の概要>
音楽運動療法とは,音楽家である野田燎氏(大阪芸大助教授)が実践している療法で,ピアノが創るハーモニー世界と,回復や改善意欲を高めるためのサクソフォーンのメロディ演奏を通して患者の情動に働きかけ,その患者の身体機能に適した運動処方により,トランポリン上での上下運動をはじめ,種々の身体リズムを表現するアプローチによって,障害や苦痛に悩む人々への機能回復や苦痛の軽減を試みたもの。
これまでに,脳性麻痺やパーキンソン病患者の機能回復にも少なからず効果を上げている。
2003年10月ある医師の言葉
この脳の画像を見れば、とても今生きていることは考えられない。この脳は本来オペを乗り越えることすら難しかったはずだ。生きて、しかも意志を持ち、言葉をしゃべることもなかったはずだ。この命に奇跡を与えたものは、本人の強い意志や、回りの深い愛情や思いというもの以外に考えられない。人の思いというのはこれほど強いんだろうか・・・
命はとてもとても重いものです。植物状態という状況を私は受賞作「彩・生」で死よりも過酷な生と書きました。目を閉じ、口を閉じ、手足や全身の動きを封じた状況。それが植物状態といわれる状態です。
しかし心はあるのです。痛みや悲しみ、そして家族の言葉に答えようとする心が。もしもどんなに意思能力がないようにみえても彼らは日々回りのすべてを感じているのだと私は思います。物のように扱われればさらに嘆き悲しみます。洋服を着替えさせるときはカーテンを引く、何かをするときには声をかける。
意思を持つ私たちはたとえ身体の自由を奪われたとしても、感じる心は常に持っているのだと思います。家族や周囲の思いに応えようと必死で頑張りながら。
介護や看護に仕事として携わる方々が、いつかこのホームページや音楽運動療法、或いは小説「彩・生」を読まれることがあったなら、そんな彼らの心の言葉に家族とともに耳を傾け、感じていただけることを願います。
新田順子

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