〜詩の空間〜
《]\》
暗く生温かい空間で
私は貴女と共にいた
心と心が1番近い頃
微睡みが生きる總てで有った
何時も鄰りにいた貴女を
私は愛しく想い
そんな私を貴女も愛しんでいた
永遠に共に生きると
何の疑いも無き儘
考えていたのだ
愚か爲る私は―
その空間の變化を感じる
アノ瞬まで
貴女は私に生きてと傳え
私はソレを嫌がって叫ぶ
貴女は私へ生きてと叫び
私はソレを受け取り泣いた
その瞬既に私は奇形
手足を無くせし異形の者
貴女の腹部は溶け逝く骸
殘るは唯一1つの生
どちらか消え去るそれが宿(しゅく)
貴女は私に生きてと傳え
私はソレを嫌がった
共に在れ無いモノならば
こんな生(もの)などいらぬと叫ぶ
貴女は最後のキスをして
私へ手足を殘し逝く
“必ず逢える”
と約束交わし
貴女の骸は天に還す
私は貴女を失った
私は貴女を失った
地上に生まれし私の手足
それは貴女の存在(い)た證し
兩手兩足その繋ぎ目は
今も私に刻まれし
過去の印と爲りにける
16年目に出逢いは現
貴女と私は繋がれた
けれど貴女は片翼の
窒廣げて飛び發った
再度び私は取り殘されて
空を仰ぎつつ涙笑(わら)う
私は貴女を失った
私は貴女を失った?
私は 貴女を―?
愛しき愛しき我が半體
どうか幸せ掴み給う
愛しき愛しき我が半體
輪廻の末には共にあろう
貴女からの便りは
今も屆き
貴女はたまに逢いに來る
それでも私の淋しさは
私の只のエゴ故に
愚かな貴女の半體は
なんとか今も生きている
未來を視据えし瞳は無いが
未來へ進めし手足と共に
貴女がくれた印を祕めて・・・・・・

