自衛隊員物語
”みらい”の自衛隊員としてのあゆみを記録していきたいと思います。
次の章へ進むには画面下の”NEXT”をクリックして下さい。

HOMEプロフィール自衛隊員物語祖父とみらいの戦史記録みらいの自衛官日記自衛隊リンク


 第1章 漠然とした愛国心と国防意識の芽生え

 私には父がいないので祖父が父親代わりだった。その祖父は「警察官→大日本帝国陸軍→警察官」というような公務員畑を最後まで貫き通した人物で、大正生まれの典型的な日本人だ。しかも2.26事件で有名な近衛師団である”麻布三連隊”に所属し、事件の影響を受けた結果、連隊ごと満州へ左遷され満州国の建国前から終戦まで戦い抜いた軍人の中の軍人である。終戦後は定年退職するまで某警察本部の警部補として活躍していた。そんな祖父が父親代わりなのだから必然的に”平和を尊ぶ心”と”愛国心”が幼少期より自然と芽生えることになった。祖父の言として心に残っているのは「国に何かを求めるのではなく、国の為に自分が何が出来るか考えよ。結果はおのずとついてくる。」である。この言葉は私の礎となっているし、今でもこの言葉を信じて努力しているつもりだ。後に知るところとなったが、アメリカ大統領"ジョン・F・ケネディ"も同様の趣旨の演説をした事がある。この言葉は国に忠誠を誓い、強い愛国心を持つ者だけが言える"重い"言葉だと思う。
 そんな祖父の教えを受けて成長した私は高校を卒業する頃には自衛隊に入隊する事を心に決めていたが”ある考え”があり、地方連絡部に度々顔を出しても志願をすることはなかった。その考えについては後述したいと思う。
 ともかく幼い頃から培われた愛国心はやがて国防意識に結びつき自衛官への熱い想いへと変貌していった。そしてそれは至極自然なことであった。