|
|
当院がその一端を担う医療法人社団聖仁会グループの基本理念としては、「患者さま一人ひとりのかけがえのない人生の支えとなれるように、人に優しい医療・看護・介護を実践します」と定めてあります。さらに、この理念に即した当院の基本方針として、@安全で質の高い医療の実践、A患者さまの権利と尊厳を最優先にした医療の実践、そしてB地域に貢献する医療の実践、の三つを掲げてあります。当院の職員一人ひとりが、その与えられた職務を遂行するうえで常にこの基本理念・基本方針を念頭に置くことにより、患者さまの立場に立った医療・看護・介護のサービスを提供致します。
|
|
最近は、医療崩壊などという衝撃的な文言をあちこちで見かけるようになりました。特に小児科診療、産科診療、および救急医療などが危機的状況にあることは、頻繁にメディア等で報じられているとおりです。医療崩壊の原因としては、国策による医療費の削減がよく論じられてはいますが、原因はそれだけではないと思われます。医学部・医科大学の卒業生に対して現在義務付けられている臨床研修医制度の発足、医師の絶対数の不足、更に国内における医師の配分などの問題があります。その“配分”の問題には、我が国における専門医制度が無関係ではないと思われます。それは、現在の専門医制度はそれぞれの専門学会をベースとした個別制度の色彩が強いために、専門分野別や地域別に専門医を育成したり専門医数をコントロールしたりするような方策が採られていないからです。
現在の我が国が直面している“医療崩壊”を抜本的に解決するためには、厚生労働省、日本医師会、そして国内の主要な学会等が協力し合って、これらの諸問題に取り組む必要があると思われます。診療報酬が改定される度に繰り返されている日本医師会と財務省との押し問答だけでは、我が国の医療事情は改善されないのです。
我が国は未曾有の少子高齢化社会に入りました。財務省が行った最新の人口推計によりますと、1965年には人口の約6%であった65歳以上の比率が2007年には約22%まで増えており、これが2025年には31%に、そして2050年には約40%まで増加すると見込まれています。当院は一般病床50床に加えて療養病床98床を有しており、後者は高齢の患者さまを中心にご利用頂いております。このように急速に進む高齢化の現実を鑑みるに、国策として予定されている療養病床の削減どころか、今後療養病床の必要性は益々高まるばかりと思われます。
我が国の医療制度が上記のような諸問題を内蔵する一方で、患者さま側からの医療に対するニーズは益々多様化し、また高度化しています。病める人々からのご要望に可能な限り応えるべく、当院は職員一丸となって「患者さまから選ばれ、また信頼される病院」を目指して日々研鑽・努力を行ってゆく所存です。今後とも当院に対しまして変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
| 平成21年6月 |
 |
専門分野:内科学、内分泌代謝病学
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医・指導医
日本内分泌学会評議員
日本神経内分泌学会評議員
Neuroendocrinology編集委員
Neuroimmunomodulation編集委員
Nutritional Neuroscience編集委員
元・ローザンヌ大学医学部客員教授
|
|
|