ビューティフル・サンデイ

02/19,20 近鉄小劇場

 4月から沖縄に帰るので「これで小須田さんがしばらく観られない〜」と思って大阪3公演中2公演分ゲット。この時期に本当に観に行けるかどうかわからなかったんですけどね(行けてよかった〜)。
 前評判がかなりよかったこの芝居、東京公演を観た人からは絶賛の嵐だったので行く前からかなり勝手に盛り上がってました(^^;

注)今回かなり長いです。しかも文章飛びまくっています。思ったことを全部書こうと思ったらそういうことになっちゃいました。

(簡単なあらすじ)
ある日の朝、ベッドに見知らぬ女ちひろ(長野さん)が入っているのを見つけ、驚く秋彦(小須田さん)。様々な押し問答をしている間に帰ってくる秋彦の恋人・浩樹(堺雅人さん)。実はちぐさは彼らの前にこの部屋に住んでいた住人。酔っぱらってつい入り込んでしまったという。浩樹と意気投合したちぐさはずるずるとこの部屋にいすわる。この日は秋彦と浩樹の同棲3周年記念日。秋彦はプロポーズしようと思っていて、浩樹は別れを切り出そうとしていた・・・。

 最初のアイマスクに耳栓した秋彦が起き出すシーンを観て、無光無音じゃないと寝られないなんて、かなり神経質な人なのかな?と考えてしまう。朝の日常の一つとしてうがいをするところがあるんですが、おそらく水は含んでいないと思うのに、あたかも水が入っているかのように聞こえる声!しかも舞台上だから普通よりは大きい声をださなきゃいけないし・・・。家に帰ってやってみたのですが、あんなに上手く出せませんでした(^^;。ともかくこのシーンは「小須田さんってああいう風に普段するのかな?」とつい思ってしまうほどリアル。少なくともコンタクトはああいう入れ方なんだろうな〜なんて。
 布団に隠れていたちひろを発見する秋彦。ここ、長野さんセクシー!30代半ばとは到底思えない引き締まった腕・足におもわず目がいってしまう。「私も鍛えなきゃ」と思ってしまいます。このシーンのやりとりを観ていて「やっぱすごく息があってるな〜20年近く一緒に芝居やっているとそうなのかな〜」なんて。お客さんを「くすっ」って笑わすようなところとか、二人のやりとりにリズムがあるな〜て感じたんですよね。ここらへんで小須田さんが言った「おまえ、許す!」というセリフがなんかかわいい。そうそう、ここまで観ていてふと頭をよぎったのが「ホビロン大王」の中で小須田さんが「今回の芝居はやりづらい」と言っていたこと。確かに爆笑する笑いじゃなく、「くすっ」という笑いを作っているから、客も笑いにくいし、役者さんも小技をいっぱい仕込んでいても(客が)全部笑ってくれていないから進みにくいだろうな〜と。1回目観たとき以上に2回目(千秋楽)は笑いが多かったです。ここは笑うところじゃないだろうというところまで。リピーターが多いからか、必要以上に笑う人が多かったのか。まあこういう芝居は役者の力量が問われるから大変です。
 ちひろ&秋彦のやりとりの間、1回目観たとき何かが本棚から落ちたんですね。「なんだったのかな?」と思って2回目に観たら人形でした。なんで落ちたんだろう?
 堺さんは初めて生で観たのですが、かわいらしい役のせいなのかかわいいな、と思ってしまいました。21,2歳と言われてもうなずけそうな童顔。実際の年はたしか私よりは上だった気がするんですけどね。この浩樹がまたいいんですよ〜。浩樹は正真正銘のゲイでHIVにも感染しているんですね。そういうことで人に言えないような苦悩も本当はあるはずなのに、それをみじんも感じさせない人なつこい笑顔。そういう浩樹に秋彦は救われたんだろうな、きっと。浩樹もまた自分の絵をみて泣いてくれた秋彦に親しみをもって、次第に不器用ながらも優しく自分を思いやってくれる秋彦を好きになったんだろうな。
 ちひろはこの部屋から見える家に住む篠沢教授(クイズダービーの)似の主人と不倫をして、奥さんの病気療養を理由に別れを告げられたばかり。きっと教授の姿を見たくてこの部屋に忍び込んで、帰りたがらなかったのでしょう。ふっと窓の外を見ていることが多かったから。

 浩樹を好きなあまり、傷つけるような事からは遠ざけて隠し事をする秋彦。秋彦の隠し事を見抜いていて、自分が秋彦の負担になっていると感じて別れようとする浩樹。不倫相手から別れを切り出されやけになっていたちひろ。誰も悪い人はいなく、みんな相手の事を気遣っている不器用な3人。観た後、自分が観る前に比べて優しくなった気がしました。心が軟らかくなったというか。私は泣くまでにはならなかったのですが、きっと今3人と似たような状況にいたら泣いていたんだろうな、と思わせました。だからきっと何年かあとにこの芝居をみたらまた変わってくるんだろうなともね。
 浩樹に別れを切り出されて口論となる二人に金平糖を投げつけるちひろ。好きだからこそ別れるというのは、「好き」という感情に対して失礼なのかなと思ってしまう。ちひろがいなかったらこの2人は上手くいかなかっただろうし、ちひろもこの2人がいなかったら前向きな気持ちになれたかどうか。この1日は3人にとってかけがえのない日になったんだろうな。そうそう金平糖は食べるためにあったのでしょうか?あんなに大量の金平糖、3人では食べられないだろうと思ったんですけどね。

 途中長野さんがワンピに着替えているのをみて「外で買ってきたのか?でもお財布盗まれていたのに」と思ってしまったおおばかものは私です。1回目観て帰る途中にやっと「あ、洗濯していた自分の服か」と気づきました。自分のあほさ加減に落ち込む私。
 秋彦が前半ことあるごとに言っていた「っていうかおまえ帰れ!」というセリフがそのときの秋彦の感情をよく表していて、秋彦ってかわいいな〜て思いました。
 私は小須田さんファンなのでついついそっちをメインに観てしまっていたのですが、小須田さん演じる秋彦がすごく人間観察する人で、人が思っていることをすぐに察していたんですね。そのせいか浩樹が知らずにおちゃらけたり、ちひろがごまかしておちゃらけているところで笑うことができませんでした。会場は笑っていたのですが・・・。普段の観察力に長けているがために、最小限の言葉しか発しない秋彦。そのために浩樹は秋彦のことを勘違いしてしまって、別れを切り出してしまう。秋彦も愛するがゆえか、浩樹が「重荷になっている」と考えているとは全然思っていない。やっぱり言葉って大切なんだな、態度だけじゃ伝わりにくいな〜って思いました。
 この3人のなかで一番考え方のしっかりした秋彦を観て、こりゃ木野花さんがああいうのもわかると思いました。観ているとね、「秋彦みたいな彼氏ほしい!」と思ってしまうんだな、これが。
 秋彦は「幸せになりたい人が幸せな人をねたむのは当たり前だ(このセリフ胸につきささりました)」とか「悩みに大きいも小さいもない」とかいろいろ名言を言っていて「文学青年だったんだろうな。本棚もなんかそれっぽい感じだし」なんて。
 秋彦はなんで男女問わずじんましんがでるんだろうか?医学部の学生だったってことは、そのときまではじんましん出てなかっただろうし(でる人だったら人間を触る仕事である医者になろうと思わないだろう)。やっぱりそれも父親のことが影響しているのかな?と考えたりします。本当のところはどうなんでしょ。
 あのお世辞にも趣味がいいとは言えないぼんぼん、やっぱり秋彦の趣味のかな〜。
 篠沢教授似の人(しかも性格ずるそうだぞ)に惚れるちひろって男見る目がないのか?それともその人のよさそう顔にだまされたのかな?まあ私も人のこと言えないんですけどね(^^;

 話がわかっている状態で観た2回目では、秋彦&浩樹の会話の裏に隠されている感情や態度、ちひろの感情と態度が細かく随所に現れていて、「こんなにもどかしいなんて〜」と思いましたよ。観る視点を変えるとおもしろいです。

 客入れの音楽&劇中等のオーボエを中心とした音楽。どちらもすごくよかったです。客入れはピチカートファイブだし、オーボエも生で聞けるのもあるし、その音が話にあっていました。

 また恋がしたいと思いました。

 実はこの日、なおさんを中心としてランチオフが開かれたんですね。貴重なものをたくさん見せていただくわ、コアな話を聞かせてもらえるわで充実したオフでした。また本格的な出待ちを初めてしまして、小須田さんからサイン&握手をしてもらいました!かなりかちかちに凍っていた私。なんでこんなに緊張しちゃうんでしょう。前もそうだったし。出待ちに関してはフェリー&バスの時間の都合や(これが大部分)「役者さん疲れていないかな?迷惑じゃないかな?」って考えてしまっていたので、したことがなかったんですね。それが小須田さんはにこやかに応じてくれてなんかほっとしてしまいました。役者さんはどう思っているのかわからないのですが、もしかすると出待ちが全くないのも悲しいと思うのなら、出待ちはした方がいいのかな〜って考えたりもして(スマップなどのしゃれにならない出待ちはやめたほうがいいと思うけどね)。これにかこつけてもう一つ。差し入れってみなさんどうしているのでしょう?11月のニフティオフで「泡盛は好き」という解答はもらっているので、一回はあげたいな〜って思っているのですが(あげるなら東京公演に限りますけどね。重い物を大阪であげたら迷惑だろうし)さてさて、どうしたものか。
 そのあと、難波のハードロックカフェに行って、紅茶とチーズケーキを頼んだのですが・・・アメリカンテイストなのをきれいさっぱり忘れていてえらい目にあいました。紅茶はお湯とティーバッグ(アメリカでは普通の店だとほとんどそういう風にでます。へたするとホテルでもそう)だし、チーズケーキなんかぎっしりつまっていてでかいの。友達にも手伝ってもらいつつ、頑張って全部食べました。ふう、つらかった。沖縄で生まれ育ったのでそういう味には慣れていると思っていたけど、よく考えたらいつも小さかったや。
 なおさん&noraさん、ゆきのさん、doraさん、織田主任さん、めっちゃ楽しかったです。ありがとうございました。

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