ミュージカル 天使は瞳を閉じて

2003/12/07 近鉄劇場


正真正銘最後の近鉄劇場です。どちらかというと小劇場の方に行くことが多かったので、いつが初近鉄劇場だったのかと思っていたら、なんとリレイヤーIIIでした。観劇始めて2年も大きい方には足を運んでいなかったことにも驚きだし、鴻上さんで始まり鴻上さんで終わるというのもなんだかへんな感じです。
 大学1年のときにやった題目(音響してました)で、私の好きな作品の一つなのですが、今年の初めごろに「ミュージカル決定!」と聞いたときは正直不安になりました。私自身がミュージカル苦手というのもあるんですけどね。でも同時に大高さんがマスター役で出るらしいと噂で流れたので、それなら何が何でも観にいく!と心に決めました。んでもって、近鉄でもやるということだったので、大阪で観ようと思ったわけです。「どうせならカーテンコールで挨拶しそうな楽日に!」と考えていたのが、なんと楽日がど平日(
泣)。どうあがいたって行けるわけがなく、泣く泣く日曜の昼公演にとったわけです。
 インターナショナルバージョンにはあった、核爆発前後のシーンはなくなっていて、天使1,2のシーンから始まります。この部分にあった歌はミュージカルっぽくて、正直とりはだがたっちゃいました(^^;;。でもここは「某ミュージカルのパロディ?」と思うほどわざとちゃちくした動物たちがいっぱい出ていて、思わず笑ってしまったのも事実です。もし鴻上さんまじめにやっていたらすいません。ここと最後の「マリちゃんをくれ」の音楽以外は第三舞台バージョンでも歌や曲が入っているところばっかりだったので、あまりミュージカルっぽくなくて、すんなり入っていけた気がします。
 台詞をほんの少し足すことでかなりわかりやすくなっていたのには驚きました。天使の」「見るな〜!」とか太郎ちゃんがケイに言う一言とか。またこの芝居をやったにも関わらず、今回初めてわかった部分もあり、「なんて奥深いんだ!天使!」と思わずうなってしまいました。でもそれでも未だによくわからない部分もあるんですよね(^^;;。やっぱり鴻上さんの戯曲は難しい〜。
 天野っち、風花さん、純名さんの3人がめちゃくちゃ歌がうまい!!えみりさん、さとしさん、生方さんも!よかった〜〜。
 京さんは自身が「僕と筧ちゃんは演技が似ている」と言うだけあって、トシオ役ははまってました。最初と最後の表情の落差もさることながら、重圧に耐えきれないあまり、ドラッグに頼ってしまうところやマリちゃんをくれといっているシーンは、筧さんよりらしくてよかったんじゃないでしょうか?と私は思うんですけどね。
 さとしさんの太郎ちゃんは、小須田さんのとは全く違うタイプだけど、さとしさんの方がより業界っぽい感じでよかったです。太郎ちゃん=冷徹という部分では小須田さんの方がより体現できていますけどね。さとしさんの場合はどっかで冷徹になりきれない部分がある、より人間らしい太郎ちゃん像になっているんじゃないでしょうか。さとしさんと言えば、今回劇場そばのホテルに宿をとったのですが、チェックアウトするためにエレベーターに乗ったらさとしさんも偶然乗ってて、しかもほぼ同時にチェックアウトしました(^^)。背やっぱり高いし、かっこいいし、間近で見るとますますいい男です。なんで公演真っ最中にチェックアウトしたのかはわかりませんが、私にとってはめっちゃラッキーな日になりました。
 この芝居で一番驚いたのはチハルです。第三舞台バージョンではどちらも他の役と比べると書き込まれてないな〜なんて思っていたんですが、今回はだいぶチハルという人格が見えてよかったです。ユタカに恋慕しているということ、自分が本当にやりたいことがわからなくて右往左往していることが今まで以上にわかりやすくなってました。これはやっぱり生方さんによるものが大きいのかな?
 ケイとマリは最初配役を聞いたとき、「イメージとしては逆じゃないか?」と思ったんですけど(風花さんはピルグリムのイメージしかなかったもので)、実際に見ると全然そんなことはありませんでした。それにしてもえみりさん初舞台とは思えないほどうまかった。前に某女優の初舞台を観て、あまりのひどさに愕然としたものです。そのせいか、テレビで活躍している人の初舞台というと、いつも心配になってしまうのですが、杞憂に終わってよかった、と胸をなでおろしています(^^)
 そしてそして大高さん。マスターの台詞により深みが出てきて、もう胸に届きまくるのなんのって。このマスターを見ることができただけでも価値がありました。
 最後、テンコだけが残ってしまうのですが、いくら天使1がテンコを見守り続けるとはいえ、これから先、天使1の姿が見えないテンコは死ぬまでたった一人きりで過ごすんだろうか?と思うと言いようのない寂しさがこみ上げてしまいました。私だったらきっと狂ってしまいそう。それともいなくなってしまったはずの神様の奇跡でテンコはまた天使に戻れる日がくるんだろうか?それとも天使1が人間になるんだろうか?だとしたら新しい時代のアダムとイブになりそうだな、でも天使って中性なんだけど、この場合なんとかなるのか?なんて考えてました。鴻上さんの中ではどうなってるんでしょ。
 そして私の中での最大の不思議。この区域の受け持ちだった元天使のマスターには相棒はいなかったのでしょうか?テンコと天使1がペアを組んでいるところをみると、マスターにもいたような気はするんですけどね。
 この芝居が近鉄最後とは最初に書きましたが、そのためにロビーや劇場外観などを写真に収めるつもりだったんですね。それなのにデジカメを忘れてしまった大馬鹿は私です。1月に大阪に行く用事があるので、外観だけでも撮りに行こうかな〜と考えている毎日です。
 本当に近鉄劇場ありがとうございました。

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