流れ姉妹〜たつことかつこ〜

2005/06/05 MIDシアター  Bブロック4列31番 


 

 「その河〜」を観にいくついでになにか大阪でやっていないかな〜とチェックしていて見つけた公演です。キャストで即決め。松重さんと粟根さんが小さい劇場でやるのも久しぶりな気がするし、それに村岡さんが最近お気に入りな私としては、ちょっと心惹かれるものがあったんですよね。あと、去年の「真昼のビッチ」で初見だった千葉さんにも興味惹かれるものが。私の中での心配要因はまちゃ一人だったのでなんとかなるだろうと行ってきました。
 チケットに書かれた席番が4列目だったので、こういう劇場では後ろの方だなと思いながら行ったら、なんと2列目でした。しかも席番の並びが明らかに変。だって一番前の席の番号を見たら3列○○番の隣に5列○○番っていう感じでてんでバラバラなんですね。えんぺで東京公演でも空席が〜なんて書き込みがされていたので、たぶん大阪でもチケットが余って急遽席を入れ替え直したんじゃないかな?と勝手に想像してみる私。

 話は昭和の匂いがものすごくします。レイプや殺人を扱っているためダークな話の筋。にも関わらず笑いの数々。演出でそうなっているんですが、笑いを取っていくところと、ダークで怖さを感じるところをきっちりと分けて欲しかったです。これはまちゃの演出方法なんだろうけど、私はそこがちょこっと苦手だと感じました。だって、粟根さんが村岡さんをレイプするシーンでも笑いが起きるんですよ。ただ単に観客が場面を把握していないだけなのかもしれませんが、笑いを起こさせるようにもっていっているような感じもしたので、演出もあるのかな〜と。やっぱりまちゃは役者としても演出家としても苦手だなと思いました。

 今回役者としてびみょーだと思ったのは小林さん。妙にキャラを作りすぎているような、浮いているような。ちょっと見ていて痛々しく感じました。対照的に良かったのは正岡さん。どの役も飛び道具ながらも抑えてていい感じに仕上がっていたように思います。

 松重さんと粟根さんは別格。松重さんの大人の色気もすばらしいし、粟根さんの屈折した役がこれまた粟根さんらしい色気を発しているし。この二人を間近で観ることができただけでも行った甲斐があったというものです。

 姉妹を演じた村岡さんと千葉さんもよかった。なぜ村岡さんに惹かれるのかわからなかったのですが、この芝居で気が付きました。大人の色気を醸し出す顔やモデル並のキレイな体型も好きなのですが、それ以上に声なんですね。この淡々とした感じが芝居と合っていてよかった〜。
 千葉さんは大人のけんかっ早さを体現してくれてました。ドスのこもった切れ方というか。今の若い子の「キレた」というのは軽い感じがするのですが、千葉さんのは重い感じがするんですね。すごいな〜って。ただ、ある意味妹思いなんだろうけど、あの姉は実際にいたら重たいだろうな〜って思いました。

 芝居の中身でとっっっても気になったのは、あのイントネーション。あれは沖縄のどこの島のつもりなんだっ!いや、思わずわらっちゃったんですけどね。そこだけ現実に引き戻されてしまいましたよ。ある意味おもしろかった。

   粟根さんの役柄が「初代レイパー」ということなので、かつこさんはシリーズの度に誰かにレイプされてしまうのかなと思うとちょっとだけ観るの嫌になってしまいます。でもきっと観にいくんだろうけど。でもあの演出は勘弁してほしい。

 粟根さん、松重さんを超えるような二代目ゲストは現れるのか。私としては成志さんや生瀬さんあたりに出て欲しいな〜と要望。
 あときっと「第一章」とあるからには第二章もあるんだろうけど、この話の続きではない気がします。だって傷害致死で一度刑務所に入っていた人が再犯を犯した(と思われてしまう)場合って、いくら今回も傷害致死だったとしても、10年くらいの実刑になりそうですよね。そうなると話が難しくなるかな〜と。だから設定は変わっていないけど、今回とはちょっと変わった時代なり時空だったりするのかな?と勝手に次回を想像しています。さて来年どうでるか。今から楽しみです。

 

その河をこえて、五月 へ  吉原御免状 へ

観劇記録 目次 へ

index へ