吉原御免状

2005/10/23 梅田芸術劇場メインホール  15列17番 


 

 役者だけを見て「絶対に行く!」と決めたこの公演。聖子さん、古田さん、じゅんさん、粟根さんが揃っている舞台って忍法帖以来ですね。久しぶりのそろい踏みはうれしくてうれしくて。
 原作のある舞台は基本的に本を読んでから観るタイプなので、今回も1ヶ月ほど前に読み終えて行きました。

 その原作読み、今回に限っては失敗だったかな〜なんて。原作の大まかなあらすじを見せられているような感じで、しかも話の締め方が無理矢理で、原作の良さが半減してる気が。役者さんは文句無しにうまいんです。堤さんの誠さまもめちゃくちゃかっこよかったし、古田さんの悪っぷりも原作忠実だし、松雪さんのえろさも充分伝わるし。他の役者さんもそれぞれよかった。でも原作を読んでしまったがためにおもしろさが半減してしまったのかな〜という気がします。
 とはいえ、原作を読んでなかった後輩も「内容が薄い」といってたのであながちそれだけが理由ではないのかもしれません。

 舞台美術はすばらしかったです。舞台の回転をうまく使っていて、舞台そのものを観ているだけでも飽きませんでした。役者は動きを覚えるのが大変だったんじゃないかな〜

 役者さんは本当によかった。
 堤さんは野獣郎で観たときは、さとしさんのイメージが強かったせいもあり、「なんか合わないな〜」なんて思っていて、テレビの時はともかく舞台の堤さんは私にとってそれほどときめく対象ではなかったのですね。
 ところが今回は違ってました。まず役である誠さまはばっちりはまってました。40歳くらいのはずなのに、ちゃんと25歳に見えるんですよね。人なつっこそうな笑顔もいいし、立ち回りなんかは元JACだけあって言うことない。かっこいい〜〜!!と普通に思いましたよ。あ〜れはよかった(^^)
 原作では高尾太夫に心惹かれている誠さまですが、舞台では勝山太夫にしかいってないのがちょっとな〜。

 古田さん演じる柳生義仙。原作通りのおばか&非情ぶりの発揮です。ある意味一番原作に忠実なキャラかもしれません。太夫に対する気持ちが若干愛に寄っていたような気がするのがもったいない。私の読み違えかもしれませんが、原作では勝山太夫が裏切ったからこそ痛い目に合わせたのであって、そういった感情は義仙には持ち合わせてないと思ったんですけどね〜。

 松雪さん演じる勝山太夫。彼女もよかった〜。ワイドショーで古田さんとのシーンがかなりだと言っていたので、「そんなにすごいのか!?」と思ってたのですが、それほどでも。きれいな色白のおみ足は確かに男性のみならず女性のエロ心をくすぐりますけど、舞台上のエロというと男スポの京&松永ペアの方がすごい。
 ま、それはともかく、勝山も原作に近くて(というかぴったりで)松雪泰子すばらしいっ!!と思いましたよ、ホント。

 京野さん演じる高尾太夫。これはもったいなかった。せっかく京野さんが上半身裸になってまで臨んだ役だというのに、肝心の役が書き込まれていない。原作と違って誠さまははじめっから勝山に心奪われていて、高尾に対する気持ちがほとんど見受けられないんですよね。確かに高尾役が京野さんということに大丈夫かな〜と思ったりもしましたが、実際観てみると結構がんばっているし悪くもないんです。なのにな〜。ホントもったいないです。

 高田さん演じる八百比丘尼。思った以上に明るいバーさん役で出てきて驚きました。聖子さんも上半身裸になってました。背中の入れ墨がもうまたエロ度を上げていて、非常に美しかったです。なんて色っぽいんだ〜!やっぱきれい〜聖子さん!と心で叫んでました。
 八百比丘尼は2幕しか出てこないので、1幕は置屋のばばあ(でいいのかな)役で吉原の1住人として登場。もちろんちゃんとしたセリフは全くなく、吉原のがやがやした様子を伝える脇の1役なのですが、やり手婆役はとても板に付いていて、思わず本編そっちのけで聖子さんの姿ばかり目で追ってしまいました。おもしろいんですよ、動きが。

 おひょいさん演じる幻斎。原作のイメージではおひょいさんとは正反対の人だったのですが、これはこれでありなのかなと。東京公演でのおひょいさんのやばさ加減を聞いていたので、心配だったのですが、多少突っかかるところはあるものの、おおむね大丈夫でした。おひょいさんだから許されることですね。

 じゅんさん演じる柳生宗冬。じゅんさんは水野役だと思っていたので、宗冬と聞いたときはちょっぴり不安に。でも実際に観てみるとそれは杞憂に終わりました。真剣な芝居しかやらないじゅんさん観たのはいつ以来なんでしょ。宗冬という落ち着いた役をやることで、客演先のじゅんさんのキャラが幅広くなってくれたらいいのになと思いました。最近固まってましたから。落ち着いたじゅんさんもかっこよかったです。

 粟根さんはまあ、いつもの腹心役。闘っているときの粟根さんより、最初太夫登場シーンで傘持ちをしている粟根さんが印象に残ってます。

 いつもの新感線テイストが残る唯一のシーンが女性4人と誠・幻斎のシーン。楽日ということもあるんでしょうか、中谷さんやりたい放題やってましたね〜。村木さんもおひょいさんのおとぼけに負けじとやってたし。このシーンは普通に笑わしていただきました。

 「ザンス」を言わない右近さんも新鮮。体型もこの役に合わせたのかそれともただの偶然か、以前よりかなりやせてました。

 今回の作品は、笑いのシーンはホント少なかったのですが、その中でも先ほどの4人のシーンと、ぐくつのシーンで村木仁さんの鬘がすっぽ抜けるという事件では会場大笑いでした。堤さんなんか下向いて笑ってたし。千秋楽はホント何が起きるかわかりませんね〜

 カーテンコールではスタンディング。何回もカーテンコールをやったあと、突然「My Revolution」のイントロが。櫓(でいいのか?)の上に乗った銀色のビキニ姿の保坂エマさんが出て来るじゃないですか。んでそのまま歌スタート!と同時に他の役者さんも出てきて、恒例の大入りおせんべい配り。場所が微妙だったのでもらえないなと思っていたら、おしゃぶ役の田畑亜弥さんのが持っていた最後の1枚を手渡しでもらうことができました。ありがと〜!!
 おせんべい配りが終わったあと、まだ曲の残っているエマさんを残してみんな舞台からはけ、エマさんは「まだやるんかい」という顔をしつつ観念したように最後まで歌いきってました。
 櫓ごとはけたエマさんはそのあと、古田さんたちに舞台上に連れてこられて、水着についていたせんべい3つをはがして客席に投げてましたが、これってりっぱなセクハラですよね〜。でもついつい笑ってしまった私らも同罪ですね(^^;;しまいにはセンターにたたされてお辞儀の指揮をする羽目になっていてめちゃくちゃ恥ずかしそうでした。
 そのあとのカーテンコールではちゃんと着物を着ていたので、一安心。ところでエマさんは何のポイントが貯まっての罰ゲームだったんですかねえ〜。気になる。会報で書いてくれるかな?

 最後のカーテンコールでは北島三郎の曲が流れて、それを歌えとばかりに善さんが堤さんを舞台に引っ張りだし、それを振り切って袖に逃げようとする堤さんに会場大盛り上がり。結局堤さんは歌わなかったのでちょっくらブーイングが起こったのですが、全員でてはけるときに口パクで歌っていた堤さんがかわいかったです(^^)

 次はメタルマクベスです。その後くらいにおポンチ系をやってくれたらいいな〜。

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