パレード旅団

05/28 近鉄小劇場

 第三舞台を最初に生で観た公演。85年に初演した「もうひとつの地球にある水平線のあるピアノ」を大幅改訂&改題したものです。私は生まれて初めて読んだ台本がこの「水平線」だったので、どきどきしながら観に行ったのを思い出します。
 実はもう4年半も前のことなので細かいところは忘れてしまっているのですが、家族の世界といじめられている生徒の世界の二つが軸となって話は進んでいきます。家族の世界は「水平線」と一緒なのですが、いじめのほうは新たに書かれたもんだったので、一度で理解出来ているか少し疑問ですね。
 家族の世界では崩壊する家族の様子を描いていて、仕事一辺倒で家族を顧みない父に大高さん、のほほんとした専業主婦な母に山下さん、家族と会話を持たない兄に小須田さん、家族の崩壊に気づいている妹に西牟田さん、ぼけた祖母に松重さん、犬のポチに入江さんが扮しています。小須田さんの兄ちゃんがクールで「現代っ子」という感じが現れていて「ぞくっ」ときたのを憶えています。途中家族崩壊の危機をなんとかしようと、家族がくじ引きで役割交換をするのが印象的(例:兄が妹の札を引いたら妹になる)。なんか現代の家族は、父が父という役割を、母が母という役割を演じていて疲れるようになっている、といいたかったのかな?と思いました。
 いじめの世界ではとあるいじめられっこがネットで「いじめられっこ同好会」を作ろうと呼びかけて、その結果別荘に集まったメンバーの様子が描かれています。お金持ちのボンボンが故にいじめられる子に大高さん、帰国子女であるが故にいじめられる子に山下さん&松重さん、正義を振りかざしたためにいじめられた子に小須田さん&西牟田さん、入江さんはなんだったか憶えていません(^^;。大高さんの「これじゃいじめられるのも無理はない」と思える嫌みなボンボンもはまっているし、見た目が背が高くブラックの血が流れているような山下さん&松重さんもはまり役。小須田さんは基本的に理知的な役が似合う人なので、この役も無難にこなしていた感じ。西牟田さんも真面目な学級委員長タイプが似合っていた。
 この二つの世界を交互に演じているうちに両方とも窮地に立たされます。家族は台風に伴う洪水による家の崩壊。いじめの方では訳あって家庭教師を毒殺してしまい、またいじめっこがかぎつけて別荘を取り囲み崩壊させようとする。そのうち二つの世界がごちゃごちゃになっていきます。
 最後はどう終わったのかあまり憶えていません(^^;。ただ、最後のシーンで雨を降らせて役者全員がずぶぬれになっていたのだけ憶えています。そのせいで風邪をひいたのか山下さんの喉が涸れていたのが印象的。
 千秋楽だったのでこの日は「夕張メロンポッキー」の入った大入り袋を舞台上から投げ、ゲットしたのを憶えています。そういやあのポッキーどうしたんだろ?

サイボーグ侍 へ   吹越満・梅垣義明
           グレイテストツアー
               in Japan '95なのね〜 へ

観劇記録 目次 へ

index へ