トランス98

05/05,10 近鉄小劇場

 初めてリピーターをやってしまった(と言っても2回だけど)公演です。この作品は初演の小須田さん、長野さん、松重さんが好きだったせいもあり、私の中では1番といってもいいほどの話です。今回、三宅弘城さん、奥山佳恵さん、内野聖陽さん出演で、正直に言って、奥山さんで引っかかっていたのですが、リピーターをする決心をつけました。初演をビデオで10数回も見ていて、かつ台本も読み込んでいるため、初演と比べてしまわないか、少々不安でした。
 さて、5日に観に行った時のことからいうと、内野さんの予想以上のおかまぶりに度肝を抜かれ、奥山、三宅両氏の演技に目がいかなかったのです。それほどびっくりしたのね。しかも、私の部の某先輩に顔や胸板の感じが似ていて、「本人観たらどう思うんだろう?」と思いつつ観てしまったんですよ。鈴木裕美さんの演出はなかなかすごいと思いました。初演と違い舞台の両端に山のようながらくたが置いてあって、その中に細かい小道具が混じっていて、机とか小道具出すときも一つの見せ技にしていました。また、役者は自分の出番でないときもなるべくそのがらくた付近の椅子に座っていて、舞台上にいさせるようなやり方はすごいと思いました。台本自体はあまりいじってませんでしたね。とにかく5日は内野さんにおされっぱなしでした。
 10日に行ったときは少し間をおいたせいか、5日よりも全体を観ることができました。この日に気づいたことは、三宅さんのすごさです。初演の小須田さんの雅人と全く違っていて、細かいところもいろいろとしていて、やっぱりプロってすごいなあと感じました。初演を観ていたらどうしても、似てしまう部分が出てくると思うんですよね。でもあそこまで違ってて、なおかつ全くの正反対ってわけでもない、三宅さんの発想や演技力のすごさだよなあ。参三はおいしい役の分、ある程度幅が狭まってくるけど、雅人はすごく地味な役の分、実は幅広いんだなあと少し理解できた気がしました。礼子役の奥山さんも頑張っていて、百戦錬磨な2人に囲まれているわりには、一生懸命やってて、長野さんとは違う礼子ができていて良かったと思います。
 同じ芝居でも観るたびに違うっていうのは本当なんだなあとしみじみ思いました。1回だけだとやっぱりすべては見渡せないから、どうしても偏ってしまうし、その日が運悪く役者ののりが悪かったりすると、おもしろくなかったってことになってしまうから、芝居は何度も観るべきですね。とはいえ都市部に住んでいない私には滅多にできないことなんですけど。金銭的に余裕がある限り観に行きたいです。

 

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