
歯を診てもらいたいのに、あるいは自分で虫歯があるとわかっているのに、歯医者に足が向かないという方は意外と多いのではないでしょうか? 注射が怖い、歯を削る音が耐えられない、歯医者で使う消毒薬の臭いだけで緊張するなど、その理由は実に様々です。
更に、心臓病、高血圧症、脳血管障害等、ストレスがその病態を大きく左右する疾患を有する患者さんにとっては、重大な問題です。
ところが、近年、歯科治療に関して多くの研究がなされているにもかかわらず、その手法については、残念ながらこの何十年もほとんど変わっていないのが実情です。したがって、この針のむしろともいうべき歯の治療の間、 我々歯科医師はできるだけ楽に治療を受けていただこうと努力します。どのような治療を受けるのか不安な患者様には、病状、治療内容について十分な説明をしてから治療に臨みます。注射が苦手な患者様には、痛くないような工夫をします。切削音の苦手な方には、音や振動の小さな機械を使用します。もちろん、スタッフも努力を惜しみません。治療の間、楽しいお話しをするだとか、リラックスできる音楽を流すなど して皆さんのお手伝いを致します。
しかし、恐怖心は患者さんごとに異なり、これらの努力も十分でないことがあります。そこで登場するのが、この恐怖心を客観的に取り除く、精神鎮静法です。
精神鎮静法とは?
歯の治療中は、自分では意識していなくても、肩に力が入っているものです。治療が終わってから手に汗していたり、背中がびっしょりぬれていたというような経験をされた方も、なかにはおられるのではないでしょうか?精神鎮静法とは、このような精神的緊張を取り除き、意識を失うことなく痛みの知覚を和らげ、治療後に治療中のいやな出来事(本当は治療しているのですから良いことなのですが)を忘れて頂けるよう意図して行うものです。この方法には、鼻から笑気ガスを吸入していただく吸入鎮静法と、点滴を利用した静脈内鎮静法とがあります。日本では、専門的な知識や技術を要することもあり、あまり有名ではなく、大学病院や歯科麻酔を専攻した歯科医師のいる医院でしか行われていません。しかし、欧米では、親知らずの抜歯など、患者さんにストレスのかかる処置をする際には有名な方法です。

当院の院長は、日本歯科麻酔学会認定医です。このページをお読みになり、関心をお持ちになられた方は、一度、ご相談ください。笑気吸入鎮静法は保険適用されております。