千駄木治療院ー文京区 整体、カイロ、鍼灸の治療院

橈骨神経麻痺の治療ついて。橈骨神経麻痺には、はり、低周波、リハビリの治療がよく効きます。早期に治療を始めることが大切です。



橈骨神経麻痺(とうこつ神経麻痺)

橈骨神経(とうこつ神経)は腕に走る大きな神経のひとつで主に手首を伸ばしたり、指を伸ばしたりするなどの動きを支配している神経です。腕に走る大きな神経は他に、正中(せいちゅう)神経、尺骨(しゃくこつ)神経がありますが、橈骨神経は非常に障害を受けやすく、私の拝見している限りでは、腕の神経麻痺では、ほとんどがこの橈骨神経麻痺です。

橈骨神経が障害されやすい場所は2ヶ所あります。橈骨神経は鎖骨の下からわきの下を通り、上腕(いわゆる二の腕)の外側に出てきますが、一つ目はわきの下での圧迫、二つ目は上腕の外側(力こぶの反対側)での圧迫です。特に二の腕の部分は上腕骨に接するように橈骨神経が走行することと筋肉が薄い部分であるために、上腕骨に橈骨神経が圧迫されやすいという状況にあり、一番障害を受けやすい場所です。

この2箇所を強く圧迫するような姿勢を一定時間続けると、気づいたときには腕はしびれ、動かなくなっていたというように発症することが多く、うたた寝などして起きたらなっていたケースが大半です。

普段なにも意識することなく体を動かし、歩いたり、手を動かしたりできるのは体全身に分布する神経が正常に働いてくれているからですが、神経が何らかの原因で障害され、動かなくなったりすると、無意識に体を動かせることがいかにありがたいことであるかと改めて気づかされます。

橈骨神経麻痺(下垂手)になった人の驚きや、不安感は強いものがありますが、これが意外にひょっとしたことでなりやすい、こんなことでと思うようなことで発症してしまうのが、この橈骨神経麻痺です。

         橈骨神経麻痺(下垂手)の状態

橈骨神経麻痺(下垂手)の図

         腕に走る3つの神経

橈骨神経麻痺 橈骨神経の走行


橈骨神経の圧迫されやすい部位

橈骨神経麻痺(下垂手)の症状

橈骨神経麻痺の症状は、手首に力が入らなくなり、手首がだらんとたれてしまう(下垂手)という症状です。手首の筋力が著しく弱くなるため、ちょっとしたものでも持ち上げられなくなります。また指先に力が入らなくなりますので、指が伸びなくなり、ペンなどうまく持てず、字もうまく書けません。そのほか、手の平をパーに広げられない、指が別々に動かせない、親指と人差し指の水かき部分のしびれ、腕のだるさや重さ、腕のむくみなどがよく見られる症状です。

麻痺の状態が長く続くと、筋肉の萎縮が起こり、腕の筋肉が痩せ細ってきますので、なるべくそうならないうちに治療を始めることが大切です。


橈骨神経麻痺 しびれの箇所

橈骨神経麻痺の程度

麻痺の程度は下記の表のように筋力テストでの6段階の評価法があります。治療が必要な麻痺のレベルは2以下です。

同じ麻痺レベルであっても治療期間に差があるのは、そのレベルの中でも程度の差があるからです。レベル2の麻痺でも正常のレベル3に近い麻痺もあれば、悪いほうのレベル1に近い麻痺もあります。基本的には悪い状態ほど時間がかかります。

橈骨神経麻痺の治療実績もご参照ください。

5 強い抵抗にさからって完全に運動ができる
4 若干の抵抗にさからって完全に運動ができる
3 重力に抗して完全に運動ができる 簡単に言うと 治療期間の目安
2 重力を除くと完全に運動ができる 少しは動く 数回〜1ヶ月以内
1 わすかな筋収縮はあるが、関節は動かない かすかに動く 1ヶ月〜2ヶ月以上
0 筋収縮なし 全く動かない 2ヶ月〜3ヶ月以上



橈骨神経麻痺(下垂手)の発症の仕方

橈骨神経麻痺の原因ですが、大きく分けてふたつあります。一番多いのが、腕の神経(橈骨神経)を強く圧迫したことで起こる末梢性の神経麻痺です。

前の晩、腕枕をずっとしていた(新婚旅行で発病される方も多いことからハネムーン症候群とも言われます)、ベンチの背もたれに脇の下を挟むような姿勢を続けていた、電車で座席の横のポールに腕をあてて寝ていた、お風呂で寝てしまったなど腕や脇下を圧迫するようなことをした覚えがあるはずです。

なんらかの思い当たる原因があってその直後から手が動かなくなったのであれば、まず末梢性のもので一時的な神経麻痺と考えます。逆にまったく何の覚えもなく発病した時は、なにか他の原因から起きている場合もありますので、この場合は要注意です。

もうひとつは骨折などによる外傷性の橈骨神経麻痺麻痺でこれは骨折した骨が神経を傷つけたり、事故で神経を傷つけたりなどのケースです。またギブスをはずしたら動かなくなっていたなどギブスの圧迫でおこるものもたまに見られます。

いずれにしても一度整形外科を受診し、橈骨神経麻痺という診断と貰ってからご連絡ください。

橈骨神経麻痺(下垂手)の治療

末梢性の橈骨神経麻痺

末梢性の橈骨神経麻痺は一時的に神経が麻痺している状態ですので、麻痺の状態から一刻も早く開放しなければなりません。

1、2回の治療で治るというものではありませんが、発症後すぐに治療を開始すれば、軽度なもので数回、中程度のもので、1、2ヶ月以内、重度のレベル0からの治療は3ヶ月ぐらいが目安です。橈骨神経麻痺の治療実績も参考にしてください。時間が立てば、立つほど治りにくくなってしまいます。顔面神経麻痺もそうなのですが、ともかく一日も早く治療を始めることが大切です。

軽度の麻痺であれば、自然に治っていくものもありますが、どういう経過をたどるかは誰にもわかりません。そのままにしておいて自然に治っていけば、それはそれでいいのですが、3週間とか4週間してあまりよくならないからと来院されて、治療開始が遅れると、格段に治り方が悪くなります。

ですから、まずすぐに治療を始める、そしてある程度神経が回復して動くようにしてからご自分でリハビリなどに励むという方法が一番いいと思います。様子をみるのは1週間ぐらいにしておくのが無難です。

治療の方法ですが、橈骨神経麻痺には、はりと低周波での治療がとてもよく効きます。それと同時に、手首や腕を動かすリハビリを続けます。麻痺している神経に対して刺激を与え続けるのが大切です。

動かない手を無理やり動かそうとすると力をとても使いますので、腕の筋肉の疲労、肩や首のこり感なども出現します。リハビリと同時にこれら筋疲労も治療していくことが大切です。手首の動き、指の動き、しびれ感などが回復し、握力の回復が最後という順で治っていくのが一般的です。

治療ごとに手首の可動する角度や個々の指の動き、握力の測定などを行いながら治療を進めますので、客観的に治療の効果を実感できます。
早期に適切に治療を受ければ、末梢性の橈骨神経麻痺の予後は良好です。治る病気と考えて問題ないと思います。

繰り返しになりますが、時間が立つ程、治りにくくなります。ビタミン剤だけでは治りにくいですので、お近くの鍼灸治療院を探してください。

外傷性の橈骨神経麻痺

問題が多いのはこちらの外傷性の麻痺です。なぜなら怪我による神経の損傷は程度の幅が広く、はたしてどれだけ神経をやられてしまっているかがわからないからです。

末梢性とは違い予後の予想はできません。損傷がひどいものは治らないものもあります。とりあえず、しばらく治療を受けていただいて経過をみていただくしかありません。


当院では治療方法についてなるべく患者さんのご希望を伺いますが、顔面神経麻痺、橈骨神経麻痺などの神経麻痺に対しては、はりでの治療を強くお勧めします。どうしても抵抗がある方は、ご相談ください。



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