格闘技コロシアム
格闘技は芸術だ!

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 2006年格闘技界の展望

2006年も総合格闘技の中心は、PRIDEの舞台になることは間違いない。無差別級グランプリに加えて中量級の新しい展開にも期待が高まる。
先ず、無差別級グランプリだが、誰がヒョードルをストップするかだ。ミルコを破ったハント、元同門で、若さ、体格に勝るハリトーノフ、スピードのあるショーグン、進境著しいヒョードルの実弟アレキサンダー。この4人がその期待が最も大きな人々だ。これに吉田、シウバ、バーネットが続くだろう。更に新規参入してくる人材にも期待している。藤田和久の復帰も実現して欲しい。中量級では、五味隆典の新たなるライヴァルの出現が待たれる。五味が過去に敗北を喫したB.J.ペンとの再戦は是非実現して欲しいものだ。川尻達也の捲土重来も楽しみにしている。

K−1は、セーム・シュルトを倒せる人が出てくるかどうかだ。個人的にはバダ・ハリに期待してる。彼のスピードと切れ味は素晴らしい。
K−1MAXではプアカーオ、サワーが頭一歩リードしているように思う。これに魔裟斗、クラウス、パー、佐藤がどう絡んでこれるかだろう。個人的には小比類巻の奮起に期待している。
HEROSは、山本KID徳郁と須藤元気の再戦が見たい。昨年の大晦日の試合は、レフェリーの制止が早すぎたと思う。ここにも新しいスターの登場が待たれる。


 2005年9月22日プロボクシング日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

久々に、技術と魂、共にハイレヴェルの戦いを見せてくれたタイトルマッチだった。チャンピオンの木村章司は、とても眼が良く、攻守のバランスが取れた選手で、ノックアウト能力もあるボクサー・ファイター。挑戦者の福原力也は、ハードパンチャーで、一発で試合を終わらせる力を持っている。
試合のペースをどちらが先に掴むかが第一のポイントだったが、福原は、パンチをコンパクトにまとめて単なる一発屋ではないことを証明した。ガードを下げ気味にしながらも、動きが良いので木村の反撃を食わない。一方木村も福原の猛攻を抜群のスウェー能力で切り抜け続け、決定打を許さない。共に最高級に心の強い者同士がぶつかり合った時だけに見ることの出来る美しい戦いだった。
この試合第二のポイントは、ペーズを握った福原が手数を減らさずに前に出続けたことだ。「攻撃こそ最大の防御」を実践、流れを変えさせない、木村も必死にカウンターにワンツーも交えて崩しにかかる。
第三のポイントは両者の一発の重みの差だった。福原は破壊力のあるパンチを八分の力で撃ち続けていたs。これなら数を撃ってもスタミナをロスしないし、波状攻撃が途絶えない。判定は明白だったが、一瞬たりとも緊張感が緩まずに10Rがあっという間だった。国内のタイトルマッチでは、稀に見る純度の高い戦いを見ることが出来て僕は幸福だった。福原選手新チャンピオンおめでとう。木村選手にはs捲土重来を期待する。


 大晦日決戦を振り返る

2004年の大晦日は、PRIDEを生観戦、K−1を録画で観戦した。
(1)PRIDE
ヒョードルとノゲイラは、共に進化していた。ヒョードルは、ノゲイラを再三投げ倒したが、パウンド攻撃には固執せず、スタンディングで戦うように心がけていた。ノゲイラもパンチ攻撃において、ヒョードルに押し込まれないテクニックを披露したが、一発一発の威力が違う。極めてレヴェルの高い攻防が続き、最終ラウンドはヒョードルにもスタミナ切れが見えたが、試合はヒョードルのほぼ完勝に終わった。
シウバが微妙な判定ながら初の黒星(PRIDEで)をハントに喫した。しかし、ヘビー級を相手にしてもシウバは十分戦える事を証明した。その他では五味がコツコツとボディーを攻め、最後はノックアウトした試合が印象に残った。逆に、瀧本は、メリハリのない試合で、戦闘竜も手抜きとしか思えない戦い方をしたのが残念だった。長南の奇襲、美濃輪の秒殺は立派。ランデルマンは、本人だったのだろうか?風貌が別人に見えた。あまりやる気がなかったのではないか?
(2)K−1
KIDと魔裟斗の試合が白眉。KID優勢だったが、金的蹴りで流れが変わった。これは再戦しなければならないだろう。KIDのパンチがいかに早く重いかがよくわかった。曙は、惨めの一言。いったい本人と谷川プロデューサーは、いつまで醜態を晒せば気が済むのだろう。サップもしかり、精神的にファイターとしての心が折れている。素人のオロゴンに負けたアビディも情けなかった。秋山に負けたボタも芸が無さ過ぎる。

両大会ともに徒に試合数を増やすのではなく、もっと絞り込んで中身の濃い試合を組んで欲しい。格闘技イヴェントも曲がり角に来ている。
PRIDE大会で許せなかったのは、特設スクリーンのための櫓が邪魔で、リングが見にくかった事だ。試合開始前に、設営の不備にクレームをつけたが、視界をさえぎっているのを認めながらも、その席から見るように強要された。DSEの対応の仕方は、客をなめているとしか思えない。こんな席では観戦できないから帰るので返金せよと主張したが、無視された。6日にDSEは業務を再開するそうなので、再度抗議をするつもりである。
ファンの扱いを疎かにすると、あっという間に人は離れていくものだぞ!DSEには、猛省を望みたい。


 K−1ROMANEX

2004年5月22日さいたまスーパーアレーナ

PRIDEに対抗してK−1が立ち上げたMMA(総合格闘技)イヴェントである。
メインがボブ・サップVS藤田和之という、共にPRIDEのスター選手であるミルコ・クロコップやエメーリオエンコ・ヒョードルに既に敗れているファイターの激突だったため、PRIDEのイヴェントより格下感があることは否めなかったが、内容的には予想以上に楽しめた。
まず、第一に気分爽快だったのは、ホイラー・グレイシーを須藤元気が完膚なきまでに圧倒して失神KO勝利したことだ。グレイシー一族が総合格闘技の発展に多大なる貢献を果たして来た事は、認めるが、最近は敗戦も嵩み、その名前の持つ神通力も失われつつある。この試合前に、須藤は、インタヴューに答えて「ノックアウトか意識を飛ばすしかないでしょう。彼らはギヴアップしませんから」と語っていたが、その通りの仕留め方だった。タックルでも優位に立ち、ホイラーの寝技を封じてパウンドの連打で意識を飛ばしてしまった。この勝利にはさすがのグレイシー一族も文句のつけようがなかった。
印象に残ったファイターは、ジョシュ・バーネットとB.J.ペンの二人だ。共に完成されたテクニックとパワーを併せ持っている。選手層の充実しているPRIDEの舞台で、是非バーネットVSノゲイラ、ハリトーノフ、ヒョードルなど見てみたいし、B.J.ペンも彼の実力に相応しい相手を見つけなければならない。
ペンは、須藤元気や五味隆典らとの対戦を見てみたい。
セミファイナルマッチとなった中邑とイグナショフの試合は、イグナショフが前々日に欧州でシュルトと試合をやったばかりという無茶苦茶なスケジュールであったこともあって、中邑があっさりと昨年大晦日のリヴェンジを果たした。しかし、あれだけ悪コンディションノ「イグナショフを仕留めるのに手間取った中邑は、バーネットに比べるとフィニッシュのキレ味が見劣りする。
サッカーでも同じだが、決定力のちょっとした差が一流であるか否かの分水嶺なのだ。
メインのサップVS藤田は、まるで「公開リンチ」のようだった。総合格闘家としてこじんまりとしてきてしまったサップには、デビュー当初の荒々しさが薄れてしまい、凄みがなくなってしまった。そんな状態では、テクニックとスピードに勝る藤田の敵ではなかった。ボコボコに蹴られ、殴られ、泣き顔で頭を抱えるサップの姿は哀れであった。ファイターとしての株もストップ安といった感じになってしまった。


 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、貴方は男の中の男だ!

11月9日(日)PRIDEミドル級グランプリ決勝戦
東京ドーム 17時〜21時30分

衆議院選挙の投票を済まして、いざ東京ドームへ行ってきた。6万7千人入場の満員札止め!
毎回中身の濃いPRIDEだけに、この入場者数も肯ける。結果から言うと、今まで生で見たPRIDEの中でも最高の充実度だった。高田延彦統括本部長が、猪木が来場していないことを告げ、「去るものは追わず!」と吼えていたが、猪木が来ないほうが真剣味が出て僕はPRIDEらしくて良いと思う。猪木が登場すると、彼中心の「祭」になってしまうから、そういうのが好きな人向け。PRIDEはシュート性が売りなのだから、別に猪木がいなくても良いのだ。大晦日は、日本テレビが「猪木祭」、TBSが「K−1」、そしてPRIDEもフジテレビと組んで参戦決定!さいたまスーパーアリーナでの開催だそうだ。まだ試合のラインナップが出ていないのでなんとも言えないが、内容次第では、大晦日はさいたまスーパー・アリーナへ行くことになるかもしれない。

本日の最高の試合は、ミドル級グランプリではなくて、ヘビー級暫定王者決定戦。現王者のヒョードルが右拳を骨折してタイトルマッチを回避したため、急遽組まれた試合だったが、ノゲイラ、クロコップ共に最高のコンディションで仕上げてきて、開始前から物凄い緊迫感がドームを包んでいた。これまで破竹の進撃を続けてきたミルコ・クロコップに対し、ノゲイラがテイクダウンを取って寝技に持ち込めるかが勝敗の分かれ目となるという予想だったが、予想以上の凄まじい攻防戦だった。1ラウンドは、テイクダウンは取れなかったが、ノゲイラが一度下になった状態で、グラウンドの展開があったほかは、立った状態の攻防で、こういう展開ではクロコップに死角は見当たらず、強烈な左ミドル、左ハイキックが何度もノゲイラのボディーと顔面を襲った。他の選手ならいつ倒れてもおかしくない打撃を受けながらノゲイラは堪えた。ゴングと同時に貰った左ハイキックはかなり危なかったが、ノゲイラは紙一重で決定的なダメージを避けていた。
あのキレの良いミルコの攻撃に耐えられる選手もそうはいない。しかし、1ラウンド終了時には、ノゲイラの旗色が悪く感じられたのは確かだ。第2ラウンド、
一瞬の隙を見逃さず、ノゲイラがテイクダウン!ミルコも必死に防戦するが、マウントパンチの連打のあと、ワンチャンスを物にしたノゲイラが芸術的な右腕逆十字固めで、ミルコたまらずタップ!!ノゲイラは、ボブ・サップ戦以上の感動的逆転劇を演じてくれた。場内総立ち大歓声!!悔しそうなミルコ!
テレビ解説の小池栄子に、約束の銀色のガウンをプレゼントしたノゲイラ、カッコ良すぎ!ノゲイラ命の小池栄子も泣き笑い。ノゲイラ!男の中の男だ!
負けはしたが、ミルコも強さを証明した。再戦したら違う結果になるかもしれない。この二人とヒョードルの実力は拮抗している。但し、ヒョードルから見れば、ミルコよりもノゲイラのほうがやり易いと思う。
しゥし、試合はやってみないと分からない。ノゲイラの決して折れない心と冷徹なロシアのラストエンペラーのパウンドが再び激突する!

次に凄かったのはシウバ対吉田。吉田は判定で惜敗したが、2度勝機があった。一度目は第1ラウンドでテイクダウンを取って上になったときに攻めきれなかった。2度目は第2ラウンドで払い腰でシウバを投げてから袈裟固めに決めた時に、これもまた決めきれなかった。まあ、普通の人なら、この袈裟固めで終わっていたかも知れないが、相手はシウバだ。ギブアップはしない。シウバはやはりグラウンドでは、攻め手が少なくなる。再戦したら吉田にも十分勝機はあるだろう。打撃で打ち合っていたのは、やはり良くなかったと思う。寝技に徹するべき。吉田は負けたが、男を上げた。

桜庭もランデルマンからタップ勝ちで、久しぶりの気持ちよい勝利。まだまだ桜庭への声援は大きい。
更なる復活を期待したい。

ランペイジ・ジャクソンとシウバの決勝は、グラウンドで上になっていたジャクソンにとっては少し可哀相な膠着によるブレイク宣言があり、これが勝敗を分けた。このブレイク以降はシウバの怒涛の攻めで17連発のキックをまともに喰らったジャクソンは、驚異的なタフネスで持ちこたえてはいたが、最後は力尽きた。

リザーブ・マッチでブスタマンチを秒殺したダン・ヘンダーソンは強い。次回は、シウバ対ヘンダーソンを見たい。

ゲストとして現UFCライト・ヘビー級チャンピオンのランディー・クーツァーとヒョードルが来ていたほか、リングサイドには高山善広が来ていた。

大晦日の試合ラインナップも楽しみだが、来年2月に予定されるヒョードル対ノゲイラの王者統一戦は見逃せない。



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