積 丹 半 島 の ア ザ ラ シ

 温暖化による流氷の減少で日本海側にやってくるアザラシ・トド・キタオットセイが増加傾向です。日本ではアザラシやキタオットセイは保護動物、トドは120頭が上限で駆除されています。
 冬になるとトドと一緒に北の海からやってくるアザラシは地元ではトッカリと言います。積丹半島ではアザラシは水無しの立岩周辺、島武意海岸、笠泊海岸などで観察できますが、入舸港などの各港にも入ってきて愛嬌を振りまいています。
 リフォレ積丹YHでは12月から3月まで積丹三大岬のオオワシ、オジロワシ、トド、アザラシウオッチングに宿主がお連れします。帰りに温泉に入ってくれば充実した一日になりますよ。(荒天中止、詳細はお問い合わせ下さい)

 気持ちよさそうにお眠りするゴマフアザラシの赤ちゃんを野塚海岸で発見しました。アザラシは北へ帰る季節なのですが、お母さんからはぐれたのか周りには他のアザラシの気配はありません。ぬいぐるみのようですが、よく見るとお腹がへこんだりふくれたりして息をしているのが確認できます。(06/4)
入舸港で見つけた見事なまでのエビフライ状態のゴマちゃん。積丹の各港にはアザラシが入っていることがありますので、丹念に探してみて下さい。(09/1)
積丹岬の入り組んだ入江はアザラシにとって絶好のお休みポイントです。陸から見ることが出来るのは島武意海岸・笠泊海岸・女郎子岩など限られますが、けっこうお休みしているアザラシを見つけることが出来ます。画像は09/1に女郎子岩でお昼寝するアザラシ。
 お眠りからさめたゴマちゃんは、お目目がクルクルでとてもかわいいです。正面から見ると驚くほどに胴体がまん丸です。(06/4)
 港の中に入ってくるアザラシもいますが、普段積丹半島で観察できるアザラシは海岸線の岩場や玉砂利の上でお休みしているアザラシです。あまり近ずきすぎると、頭を持ち上げてこちらを警戒します。(02/3)
 島武意海岸でアザラシの死体を3体見つけました。アザラシの死体を複数で見つけたのは初めてでした。厳冬期に島武意海岸では数頭のアザラシを観察できるのですが、どうも腑に落ちないです。
 ひょっとすると、ハンターにうたれてしまったのかな?(05/5)
 岩に打ちつけられて死んだか? 
 はたまた病気で死んでしまったか?
 海岸線を歩くと時折死んだアザラシが見つかります。
 死んだアザラシを近くで観察していると、色々と面白いことが発見できます。(98/1)
 魚ではありません、アザラシです。見事に半分だけキツネに食いちぎられ、内蔵が散乱するアザラシの死体です。こういう死体に出くわすことはまずなく、非常に貴重な画像だと思います。(97/3)
 積丹半島にやってくるアザラシの数は海水温により毎年大きく変動しています。01年のように海水温の低い年は、20頭近くが笠泊海岸の岩場でお休みしているのを観察できる年もあります。(01/3)
水も滴る赤ん坊あざらし。海から上がったばかりのようです。

★ ア ザ ラ シ 一 問 一 答 ★

◇アザラシは海に棲む犬???

 海の哺乳類は「海獣類」とひとくくりにされることが多いですが、世界中には約120種が生息しています。アザラシは脚がヒレ状になっているので鰭脚類と呼ばれていて、分類上は食肉目に含まれます。つまりはクマやイヌの親類ということになります。

◆アザラシの大きさはどれくらい?

 アザラシ科はゴマフ、ゼニガタ、ワモン、クラカケ、アゴヒゲアザラシの5種類に分けられますが、積丹半島で見られるのはゴマフアザラシだけです。体長は150〜170cm、体重は110〜150kgくらいです。平均寿命はオスで30才、メスで35才と言われています。

◇積丹半島では主にどこで見られるの?

 積丹半島ではアザラシが岸や岩礁に上がっている場所は主にカムイ岬と積丹岬です。特に積丹岬の笠泊海岸と島武意海岸、カムイ岬の水無しの立岩付近で数多く見られます。又幌武意港、来岸港、入舸港をはじめ各港に入っていることもあります。しかしトドのように群れて泳いでいることはなく、一頭ぽつんと海面に頭を出していることが多いです。

◆一年中見られるの?

 北海道で一年中アザラシが見られるのは襟裳岬、尾岱沼、風蓮湖など限られています。積丹半島では流氷とともに南下してきた回遊性の個体が12月から3月にかけて見られますが、海水温が高いときはほとんど観察できない年もあります。

◇アザラシ猟

 知床地方では昔からアザラシ猟が行われてきました。スキーシールやカバンなどアザラシの皮が商品価値を持ち、肉は缶詰にされました。しかし1977年にソ連が200海里経済水域を宣言してからは外国から安いアザラシ皮が入ってくるようになって、知床沿岸の商業的なアザラシ猟は昭和50年代で終わりを迎えました。

◆あなたもアザラシ生息数調査に参加しませんか?

 環境省の委託を受け「NPO法人北の海の動物センター」を中心に3月上旬に全道一斉アザラシ生息数調査が行われ、リフォレも積丹半島での調査のお手伝いをしています。06/10には3年間の詳細な報告書も送られてきて、リフォレの宝物になっています。
 アザラシに興味のある方は是非生息数調査に参加しませんか。お気軽にお問い合わせください。