★☆★ カ ム イ 岬 ガ イ ド ★☆★

取り付け道路と女人禁制の門と二つも門がありますが、残念ながら町の管理がちゃんと出来ていません。訪れても必ずカムイ岬の先端にたてるわけではないのをお含み下さい。

カムイ岩に沈む夕日
カムイ岩
恐竜の首のような遊歩道

見事なシャコタンブルー
万里の長城のようにも見える
先端から見る積丹岳&余別岳

 断崖の高さは80m海の透明度は20m以上で、遊歩道は恐竜の首の上を歩いているような感じがします。遊歩道を歩きながら「ここは日本の万里の長城だ」と叫んだ旅人もいました。
 江戸時代の蝦夷三大険岬の一つ(残りは茂津多岬と雄冬岬)で、日本海有数の海の難所でした。その昔義経を慕う純真な首長の娘の怨念が、女性を乗せてここを通る船を転覆させたことから、長くこの岬一帯は女人禁制となっていました(1850年代に解除)。

【 駐車場に車を停めるときの注意 】

 西風がとにかく強いので、レストハウスに後部を向けて停めるようにしましょう。気をつけないと愛車が風の餌食になりかねません。私もかつて強風にドアを壊された一人です。

【 カムイ岬灯台 】

 北海道開拓使が建設した鉄造りの建物で1888年に点灯しました。1960年に無人となるまで、延べ87人の灯台職員が家族と共に生活しました。灯台の隣の空き地がかつての灯台守家族の住居跡です。
 灯台の高さは11.8m、海面から灯火の高さは81.6m、レンズを通した明かりは37万カンデラで約42km先まで届きます。

【 とっておきのネタ 】

 駐車場から遊歩道を歩いて女人禁制の門から少し上にあがったところから駐車場の方を振り返り「ヤッホー」って叫ぶと、ほんの少し経ってから「ヤッホー」と綺麗なやまびこが返ってきます。晴れた日の夕方で、風のない日が特にお勧めです。

【 念仏トンネルを通る旧道 】

 92年に今の遊歩道が出来るまで旅人達は往復2時間かけて念仏トンネルを通る海岸線の道を通って岬の先端まで歩いていました。
 現在旧道は一部崖崩れのおそれがあるため、町の方で通行止めにしています。しかしこの海岸線沿いの道は漂着物を観察できたり、手堀りの念仏トンネルを体験できたり、トレッキングには最高の道です。浮き桟橋を架けるとか何とかして、旅人達を安全に通してあげる方法を考えてほしいものです。

【 オオワシを眼下に 】

 冬になればオオワシ・オジロワシが積丹の三大岬にやってきます。オオワシ達にとっても眺めのいいカムイ岩や女郎子岩は絶好のお休みポイントです。カムイ岬は80mもあるので、運が良ければ眼下に飛んでいるオオワシを見ることができます。日本で眼下にオオワシを見られるところはなかなかないでしょう。

カイラス山のような小山
水無しの立岩とカムイ岩
厳冬期のカムイ岩とメノコ岩

 <ある旅人さんの嘆き>

 岡山からお越しのS君、カムイ岬の先端に立ちたくてわざわざ積丹へのお越しはある秋のことでした。HPでカムイ岬の閉門の時間4時半を確認し、遠路はるばるようやくたどり着くと、取り付け道路のゲートは閉まっていて駐車場まですら入れなかったとのことでした。
 当日は風も波もないし、天気もええし時間もまだ3時半。「どないなっとんや?」とぼやいても仕方がないので、あきらめて積丹岬を女郎子岩まで歩いてのお越しでした。
「ほんまごめんね」と何度も頭を下げて謝りました。こういう嘆きを聞くのは毎度のことでけっして珍しいことではありませんが、門の開閉時間など詳細をちゃんと調べて予定を立ててカムイ岬に来られた方は、これではたまったもんではありません。門の開閉はお役所仕事だからと簡単に片づけられるような問題ではありません。
 取り付け道路にあるゲートの開閉をしなくてはならない理由は分かりますが、少なくともそれを行う人がホスピタリティを見せんとあきません。「人がいないからはよ閉めよ」では、遠路はるばる来て頂く方々に失礼千万です。
 口を開けば観光観光と町はゆうてますが、やってることはお粗末な限りです。こういう「ありえないこと」の連続は町民としてお恥ずかしい限りです。たぶん観光協会や役場の観光課で働く方々が実際に岬を歩くことはほとんどなく、問題意識を持てないことが最大の問題だと思います。季節を変えて岬を歩けばこそ、机の前では見えないことも見えてきます。日本語表示しかないと外人さんは困るやろなとか、西風の関係でここは砂がたまりやすいんやとか、先端にライブカメラがあったら色々楽しめるなとか、現場に行けばわかることはたくさんあるはずです。

 積丹町のHPには下記のような記述がありますが、立派な観光パンフレットにはこんな大事なことすら載せていません。
<神威岬入り口にはゲートがあります。下記の時間が開いています。
 4月 8:00〜18:00
 5月 8:00〜19:00
 6月 8:00〜19:30
 7月 8:00〜20:00
 8月〜10月 8:00〜19:00
 11月 8:00〜17:00
 12月〜3月 10:00〜15:30
 国道からの入口ゲートと岬の先端へ行く遊歩道の入口ゲートの時間については、天候や日没時間により変更になる場合もございますのでご了承願います。>

 でも冷静に考えると、こういう時間の決め方自体が「ありえへん」と思います。来て頂く人たちのことを考えるなら、朝早く来る人のことも考えんといけませんし、夕日を見に行く人のことも考えんといけません。取り付け道路のゲートの開閉時間は天気の急変がない限り、日の出前30分日没後30分という具合にわかりやすく決めておくのが普通でしょう。
 かつて三日連続で通ってカムイ岬の先端にたてなかった旅人さんもいらっしゃいますが、これに懲りず足をお運びください。先端からでしか味わえない息をのむ絶景が皆さんをお待ちしております。